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2019_oct_i

監修●岡野 晋 国立がん研究センター東病院頭頸部内科医長

再発・転移性頭頸部がんに対する免疫チェックポイント阻害薬オプジーボ(一般名ニボルマブ)が2017年3月に承認されてから2年半。臨床現場では、第Ⅲ相試験の結果以上の効果が出ているという。近々、2つ目の免疫チェックポイント阻害薬キイトルーダ(同ペムブロリズマブ)も承認される見込み。再発・転移頭頸部がんの最新治療について、国立がん研究センター東病院頭頸部内科医長の岡野晋さんに伺った。

監修●田原 信 国立がん研究センター東病院頭頸部内科長

がん細胞だけを破壊し、副作用もごく少ない治療法として世界的に注目されている光免疫療法(PIT)。治療歴のある局所再発頭頸部がんを対象にした米国での第Ⅱa相臨床試験では、全奏効率約45%、完全奏効(CR)率約14%、全生存期間(OS)の中央値が9.1カ月という結果が得られている。

これを受けて2018年12月、国際共同第Ⅲ相臨床試験が開始され、国内では2019年3月、国立がん研究センター東病院が同試験に参加。同4月には厚労省の先駆け審査指定制度の対象にもなり、早期に承認される可能性も高くなっている。注目の新治療の現状と今後について、国立がん研究センター東病院頭頸部内科長の田原信さんに伺った。

監修●山下 拓 北里大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授

婦人科がんである子宮頸がん発症の原因となるのが、HPV(ヒトパピローマウイルス)への持続的な感染だ。このHPVへの感染が、男性に多い中咽頭がんの発症に大きく関与しているということをご存じだろうか。

近年、HPVの感染が原因で起こる中咽頭がんが世界的に急増しているという。もちろん日本も例外ではない。これまでの中咽頭がんとは異なる、HPV感染が原因の中咽頭がんについて、北里大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教授の山下拓さんに伺った。

監修●朝蔭孝宏 東京医科歯科大学頭頸部外科学講座教授

2019年2月、歌手でタレントの堀ちえみさんが手術を受けたことで、一躍注目度が高まった舌がん。舌がんは頭頸部に発生した口腔がんで、進行するとQOL(生活の質)が大きく損なわれるが、早期で見つけて治療を行えば、根治は可能であり、5年生存率も9割を超える。

自分で見つけやすいが、口腔粘膜障害(口内炎)と見過ごしがちでもある舌がん。前がん病変である白板症や、舌がんの治療と今後の展望、早期発見のために患者が留意すべき点などについて、東京医科歯科大学医学部頭頸部外科学講座教授の朝蔭孝宏さんに伺った。

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