がんサポート10月 頭頸部がん特集 掲載記事更新のお知らせ
●頭頸部がん特集 ※ログインしてご覧ください
臨床試験以上に治療効果が上がっているオプジーボ 再発・転移の頭頸部がんにキイトルーダが承認間近!
頭頸部がんに対する「光免疫療法」の第Ⅲ相試験開始 第Ⅱ相試験の好結果を受け、早期承認への期待高まる!
性の多様化によって中咽頭がんが急増中 HPVが原因の中咽頭がんに気をつけよう!
前がん病変の白板症に注意を! 自分で気づくことができる舌がんは早期発見を
●がんと生きる ※ログインしてご覧ください
脳腫瘍を傍らにした元看護婦の心のカルテ オルゴールがおわるまで 第5回
グリオーマ、悪性リンパ腫、骨髄性白血病と3度のがんを乗り越えられた理由 娘の20歳の誕生日までは死ぬわけにはいかない・後編
●マインドフルネス・ヨガ:それでいいのだ!
●黒田尚子のがんとライフプラン
●がん相談 婦人科がん
【子宮頸がん】再発予防のため子宮摘出したほうが良いかで悩んでいる
●連載
ドイツがん患者REPORT 60 似非科学の健康検査機器⁉︎〝バイオスキャナー〟
●10月 編集後記
■頭頸部がんの特集で、国立がん研究センターの田原信先生と岡野晋先生に取材した。ここ何年も頭頸部がん特集がなかった間に、2017年3月には免疫チェックポイント阻害薬オプジーボが保険適用になり、光免疫療法はいま第Ⅲ相まで治験が進んでいる。光免疫療法の著効例を見せてもらった。アービタックスと光吸収体である抗体薬を投与後、頭頸部の腫瘍に直接ファイバーを刺して近赤外線を照射すると、直後からすぐに細胞死が起こり始め、腫瘍が黒くカサブタ様になって剥がれ落ち、患部がきれいに治っている。光免疫療法は照射部位から1㎝までの距離で治療効果が高いそうなので、今後はハーセプチンとの抗体薬で、HER2陽性乳がんにも効果が期待できそうだ。そうなれば、乳房を切除することなく治療が可能になり、多くの女性が乳房喪失感から救われる。頭頸部がん以外では食道がんの第Ⅰ相が始まっているが、治療できるがん種が増えることを期待しよう。(松尾)
■『若きウェルテルの悩み』や『ファウスト』などで知られるドイツの文豪ゲーテはこんな名言を残している。「人の感情で最も高貴なのは希望です。運命がすべてを無に帰そうとしても、それでも生き続けようとする希望です」。今月号の「がんと生きる」で3度のがんを乗り越えた高山知朗さんは「『がんになったからといって決して不幸になったわけではない。がんを乗り越えた先には、これまでよりはもっと幸せな人生が待っている』と信じて希望を持ってがんを乗り越えていってほしい、と心から思っています」と読者に強いメッセージを送っている。(髙橋)