手足のしびれ、治療やめたいが……

回答者:鈴木 憲史
日本赤十字社医療センター 副院長・血液内科部長
発行:2013年7月
更新:2013年12月

  

多発性骨髄腫が再発し、ベルケイドで治療をしています。病勢は非常に落ち着き安心しているのですが、副作用で手足のしびれと痛みに悩まされています。薬が効いているだけに、治療を止めたいとは言い出せずに悩んでいます。この手足のしびれの副作用を緩和するようなケア方法はありませんでしょうか。

(石川県 男性 48歳)

A 投与間隔を開けるという選択肢も

ベルケイドは、これまで静脈注射でしたが、2012年12月に皮下注射が追加承認されました。おなかの皮膚に同じ量を皮下注射すると、点滴よりも血中濃度のピークが低くなるので、末梢神経障害が少なくなるといわれています。この皮下注射をお勧めします。

また、週に2回受けられているのなら、週に1回としたり、効いているのなら2週間に1回とするなど、間隔を開けることもよいと思います。

この薬は、4割くらいはしびれが生じます。1割程度の患者さんには動かすのが大変なほどしびれがきます。とてもいい薬なのですが、この副作用が難点です。

長く付き合っていかなければならないので、投与間隔を開けるのがよいかと思います。

ベルケイド=一般名ボルテゾミブ

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