告知にショックを受けている娘に、どう対応したらよいか
32歳の1人娘(独身)のことでご相談します。今年の7月に右乳房に乳がんが発見され、ステージ(病期)は2a期と診断されました。がんの大きさが小さかったこともあり、乳房温存手術を受け、今は外来で放射線治療を受けています。手術は成功し、経過も今のところは順調です。しかし、乳がんになったことがよほどショックだったらしく、勤めていた会社を辞めたうえ、結婚を前提につき合っていた男性とも別れたようです。治療を受けるため、通院はしていますが、落ち込み具合は激しく、親として、かける言葉もなかなか見つかりません。私も夫も大病はしたことがなく、どのように接したらよいか、わからないというのが正直な思いです。アドバイスをお願いします。
(新潟県 女性 57歳)
A 患者会に参加することなどで、気持ちが楽になる
文面から判断するに、治る可能性の高い状態です。まずは、そのことをお伝えします。
とはいえ、30代前半で、独身でがんになったことは、ご本人にとっては、とても重い事実だと思います。精神的なショックを緩和するには、乳がんの患者会などに参加するのも1つの方法です。同じ病気に向き合っている人と接することで、気持ちが楽になるでしょうし、治療に関する情報交換などもできます。
また、本人だけでなく、ご家族の方も、乳がんの勉強をして、知識を持つとよいと思います。知識を持つことで、いたずらに不安になることを避けられます。
精神的にどうしても回復できない場合は、心療内科や精神科を受診してみるのもよいでしょう。抗うつ剤などを服用することで、気分が落ち着くこともあります。