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主治医とセカンドオピニオンで意見が違う

回答者●上野貴史
板橋中央総合病院乳腺外科医長
発行:2023年6月
更新:2023年6月

  

2023年2月に乳がんと診断され、左乳房温存術を受けました。腫瘍の大きさは1.5㎝、浸潤性小葉がんと診断されました。リンパ節への転移はセンチネルリンパ節だけ見つかりステージⅡaでした。またホルモン受容体は陽性、HER2は陰性、Ki67は10%でした。

今後の治療方針として術後化学療法と放射線療法が提示されました。セカンドオピニオンを受けたところ、オンコタイプDXの点数が低いなら抗がん薬治療は不要と言われました。医師によって意見が違って戸惑っています。どう判断したらいいのでしょうか。

(52歳 女性 東京都)

閉経後でオンコタイプDXスコアが低ければ化学療法は不要

板橋中央総合病院
乳腺外科医長の上野貴史さん

乳房温存術後、主治医によって再発予防のため術後化学療法と放射線治療が提示されたとのことですが、ご相談者の場合、ルミナルAライクのホルモン受容体陽性タイプなので、ホルモン療法と放射線治療を行うことは標準治療で疑問の余地はありません。

問題なのは、リンパ節転移があるので、その上で化学療法を加えるかどうかというところです。もし、ご相談者が閉経後ならば、セカンドオピニオンの医師の言う通り「RxPONDER試験」の結果(A1参照)から、オンコタイプDXのスコアが低いなら化学療法は不要です。

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