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左胸の乳がん治療後、右胸にも影。針生検は必要?

回答者:上野 貴史
板橋中央総合病院 外科医師
発行:2012年6月
更新:2014年1月

  

4年前の春に左側乳房に2b期の2.1㎝のがんが見つかり乳房切除手術を受け、その後、抗がん剤治療、ホルモン療法を受け、現在も服用しています。ただ1点気になることがあります。それは、4年前の冬に右胸にも超音波検査で7mmの大きさの影が見つかりました。主治医は観察していても大きさに変異がないため、良性だと言っています。私は念のため針生検をして欲しいのですが、主治医はその必要はないし、腫瘍が小さいため、できないと言います。このような治療法でいいのでしょうか?

(埼玉県 女性 47歳)

A 針生検はした方がよい

通常、超音波検査で乳房にしこりが見つかった場合、その時点で、細胞診か針生検が行われます。その点に関しては主治医の方の治療方針には疑問が残りますが、ご相談者のように4年前に見つかったしこりで大きさがほとんど変わらない場合、良性の可能性が高いと思います。

ただし、今でも腫瘍が気になるようであれば針生検を行うことで、より安心することができると思います。7mmの大きさの腫瘍なら大抵の場合、エコーガイド下での針生検は可能です。難しいケースであれば細胞診を受けるという方法もあります。細胞診は針生検よりも細い針で行うため、より行い易いのです。

かかりつけの先生がどうしても検査をしてくれないのであれば、別の病院へ行って検査をしてもらう方法もあります。

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