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ハラヴェンを提案されたが

回答者●上野貴史
板橋中央総合病院乳腺外科医長
発行:2022年10月
更新:2022年10月

  

2011年乳房温存手術後、2016年に再発、右乳房全摘出。以後、右胸壁に局所再発、摘出したが2020年、右乳がん皮膚転移でステージⅣと診断。摘出不可能でアバスチン+パクリタキセルを1年間投与したが、効果がなくなったのでベージニオ+フェソロデックスに切り替えたが副作用がひどく中止。現在はアフィニトール+エキセメスタンを服用しているが、病巣は拡大し赤くただれてきています。

そこでご相談ですが、今後の治療として主治医からハラヴェンを提案されたのですが、効果は期待できるのでしょうか。また、並行して緩和ケアを徐々に考えている段階にきている、とも言われましたが、ハラヴェンが効果ないと、もう使用できる治療薬はないのでしょうか。ハラヴェンも効果がなければ、体に負担を強いて死期を速めることにもなりかねないので、4度目の薬剤を使うか考えてください、と言われました。今後の治療についての助言をお願いいたします。

(58歳 女性 大阪府)

ハラヴェンの前にも選択肢はある

板橋中央総合病院
乳腺外科医長の上野貴史さん

ご相談者の場合、ホルモン治療の効果がなくなったので、ハラヴェン(一般名エリブリン)をとのことですが、その効果はある程度期待できます。ただ一般的に治療ラインが後になるほど奏効率は落ちますので、ファーストラインほどの奏効率は期待できません。フェソロデックス(同フルベストラント)+ベージニオ(同アベマシクリブ)に切り替えたが、副作用がひどく中止とありますが、効果はどうだったのか、ということです。もし効果があったならフェソロデックスでの副作用はまず考えられないので、ハラヴェンを使用する前にイブランス(同パルボシクリブ)+フェゾロデックスという選択肢も考えられます。

またホルモン療法の効果が期待できない場合、ご相談者の場合、アントラサイクリン系の抗がん薬を使用した化学療法をされていませんので、そちらも適応になります。保険適応上はハラヴェンを使用する前にアントラサイクリン系を使用することとなっています。またハラヴェンを使用したからといって死期が早まるといったことは、今の段階(化学療法2ライン目)では、あまり考えられません。

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