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炎症性乳がんで、抗がん剤治療。様子を見ていてよいか

回答者:上野 貴史
板橋中央総合病院 外科医師
発行:2010年10月
更新:2014年1月

  

左胸に炎症性乳がんが確認され、タキソール(一般名パクリタキセル)とゼローダの抗がん剤治療を受けました。その後、手術を受ける予定でしたが、生検の結果、がんが確認されなかったため、「しばらく様子を見ましょう」と主治医にいわれました。がんが確認されなかったことはとてもうれしいのですが、本当に手術をしなくてもよいのかと不安になったりもします。このまま様子を見ていて問題ないでしょうか。

(北海道 女性 51歳)

A 様子見はお勧めできない

生検の結果、がん細胞が死滅していても、すべての箇所をまんべんなく確認できるわけではありません。生検で確認できるのは、ある限られた範囲の病状です。

炎症性乳がんの場合、通常、術前抗がん剤治療が奏効したのなら、その後、予定通りに手術を行います。質問者の場合、温存手術が可能と思われます。

患者さんが希望しないなどのために手術をしない場合は放射線治療を行います。ただし、手術に比べ放射線治療をした場合のほうが、乳房内再発率が高くなるというデータがあり、あまりお勧めできません。

手術か放射線治療のいずれかの局所治療が必要なケースです。様子を見るという選択は普通ありません。今1度、主治医に確認されることをお勧めします。

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