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リンパ節郭清後、感染症を防ぐために気をつけるべきことは?

回答者:上野 貴史
板橋中央総合病院 外科医師
発行:2008年11月
更新:2013年11月

  

乳がんになり、リンパ節郭清を受けました。病状は安定していますが、リンパ節郭清を行った後は細菌やウイルスなどに感染しやすいため、ちょっとしたケガでも、消毒するようにいわれました。細かなことですが、包丁で指を切ることなども、これまで以上に気をつけたほうがよいのでしょうか。また、ガーデニングが趣味で、がんになる前は、よく土に触れていました。今後も土いじりをしても問題ないでしょうか。ばい菌が傷口から入ると、どうなるのでしょうか。ほかに、気をつけるべきことがあれば教えてください。

(千葉県 女性 51歳)

A 土いじりをする際は、手袋をしっかりはめることなどが大切

リンパ浮腫があるなど、多少なりともむくみがある場合、傷口からばい菌が入ると、蜂窩織炎(細菌感染によって起こる、皮膚と皮下組織の感染症)などの感染症にかかるリスクが通常より高くなります。また、感染症をおこすと、むくみが悪化するという悪循環にもなります。そのため、土いじりをする際は、手袋をしっかりはめて、手指に傷をつけないように十分に気をつけてください。包丁を使う際も、ケガをしないようにこれまで以上に留意してください。

上肢が赤くなるなど、炎症の兆しが見えた場合は、速やかに抗生剤を服用することが勧められます。状態によっては、抗生剤を静脈投与したほうが良い場合もあり、受診することをおすすめします。

また、一般的には、採血や血圧測定はリンパ節郭清をしたほうの腕ではしないほうがよいといわれています。

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