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乳房再建手術はいつ受けたらよいか

回答者:上野 貴史
板橋中央総合病院 外科医師
発行:2012年6月
更新:2014年1月

  

乳房再建手術についてお伺いします。2b期の乳がんと診断され、乳房切除術を受けることになりました。先日、乳房を摘出しても、再建手術というものがあると聞きました。この手術はいつ受けたら1番いいのでしょうか?

(福岡県 女性 45歳)

A 抗がん剤や放射線治療後なら、いつでも

乳房切除術を受け終わっている患者さんは、抗がん剤治療や放射線治療が終わっていればいつでも行うことができます。また、乳房切除術をまだ行っていないのでしたら、手術と同時に再建する方法もあります。

ただし、2b期の患者さんの場合、乳房切除術後に放射線治療を行うことがあります。その場合は放射線治療後に自家組織で再建するほうが好ましいとされています。なぜなら放射線治療を行うと、照射部にある再建した自家組織が硬くなってしまい、美容的に劣化するためです。

また、乳房の再建術には大きく2通りの方法があります。1つは、腹直筋や広背筋などの自分の体の一部を移植する方法で、もう1つはインプラントと呼ばれる素材を埋め込む方法があります。

前者の自家組織での再建は、身体の一部から皮膚を移植するため、身体に傷が残ってしまいますが、保険適応で受けられます。同時再建も保険で可能です。

一方、インプラントでの再建治療は、保険適応されていないため、自費治療となります。同時再建とした場合、混合診療となるため、2回に分けておこなわれることが多いようです。自家組織と違い、照射した後では皮膚の伸びが悪いため、照射組織への埋め込みは難しいこともあり、注意が必要となります。

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