ホルモン療法が効かなくなった。次に何を使ったらよいか

回答者・上野貴史
板橋中央総合病院外科医師
発行:2015年12月
更新:2016年4月

  

2009年に乳がんの手術をし、そのときにリンパ節転移はありませんでした。2012年に骨転移が数カ所見つかり、ランマークの治療を開始しました。ホルモン薬が効かなくなり、現在使っているヒスロンHが最後のホルモン薬です。ヒスロンHが効かなくなった場合、どのような薬を使うことになるのでしょうか。

(58歳 女性 東京都)

抗がん薬はたくさんある。順次効くものを使っていく

板橋中央総合病院外科医師の
上野貴史さん

ホルモン薬が効かなくなった場合には、抗がん薬投与に変更します。もし、まだ使っていなければ、昨年(2014年)適応拡大が承認された分子標的薬のアフィニトールとAI剤のアロマシンとの併用という選択肢もあります。アフィニトールは乳がん治療薬としては初めてのmTOR阻害薬です。mTORとは、がん細胞の分裂、代謝などに重要な役割を果たしている分子のこと。mTOR阻害薬はこの働きを阻害することで効果を発揮する薬です。

ホルモン薬による治療を継続していても、がん細胞はその治療に耐性となり、必ずいつかは効かなくなります。そのときはホルモン療法から化学療法に切り替えて治療をすることになります。

化学療法には、アンスラサイクリン系薬剤、タキサン系薬剤、それらの薬剤を含む併用療法など多くの種類があります。

生命の危機がないようなら、単剤の逐次投与が副作用が少なく、推奨されています。どの薬をどの順番で使うかの決まりはなく、担当医とよく相談し、選択されることをお勧めします。

ランマーク=一般名デノスマブ ヒスロンH=一般名メドロキシプロゲステロン酢酸エステル アフィニトール=一般名エベロリムス アロマシン=一般名エキセメスタン

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