内視鏡的切除のあと、手術が必要になる可能性は?

回答者・出江洋介
都立駒込病院食道外科部長
発行:2015年5月
更新:2015年8月

  

内視鏡検査で、Ⅰ期の食道がんで腫瘍の大きさは約1.5cm、深さはSM1と判明しました。医師から内視鏡治療もできるが、術後の組織検査によっては、追加の治療が必要になるかもしれないと言われました。追加の手術が必要になる可能性はどのくらいあるのでしょうか。

(65歳 男性 埼玉県)

脈管侵襲のある可能性は63%。基本的には追加の手術を行う

都立駒込病院食道外科部長の
出江洋介さん

食道がんのガイドラインでは、がんの深達度が粘膜浅層(M1・M2)までの場合を内視鏡的切除術の絶対適応としています。さらに深達度が進み、粘膜深層(M3)、粘膜下層浅層(SM1)であれば相対適応となります。

SM1で内視鏡的切除をした場合、切除後の病理検査で脈管侵襲があるかどうかを調べる必要があります。ここで脈管侵襲があれば、基本的に追加の手術の方針となります。年齢や併存疾患を考慮して経過観察をする場合もあります。当院では追加手術後に再発した方はいらっしゃいません。SM1の場合、脈管侵襲のある確率は63%、そのうちリンパ節転移があるのは約20%です。

放射線治療という選択肢も考えられますが、これに関しては現在臨床試験が行われているところで、まだ結果は出ていません。もし脈管侵襲がなければ追加治療は行わず、経過観察となります。

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