舌全摘による生活への影響は?

回答者・林 隆一
国立がん研究センター東病院頭頸部外科科長
発行:2014年2月
更新:2014年5月

  

舌がんで2年前に手術をしました。見つかったときは早期で、部分切除ですんだので後遺症などはほとんどありませんでした。

しかし最近、残った舌の部分にしこりができ、再発していることがわかりました。再発治療ではまた手術を行い、舌を今度は全摘か亜全摘をすると言われています。

今後の嚥下障害や言語障害など生活への影響が非常に不安です。リハビリなどの方法はあるのでしょうか。

(63歳 男性 岐阜県)

7割が経口摂取可能 言語は多少不明瞭に

国立がん研究センター東病院 頭頸部外科科長の林 隆一さん

再発腫瘍の大きさにもよりますが、亜全摘や全摘術が必要な場合は嚥下機能や言語に影響が出てきます。

舌の欠損部はお腹や太ももの組織を使った移植を行って再建を行います。これは、組織が欠損した部分を修復することと、残った舌の機能を十分に発揮することが目的となります。

こうした遊離組織移植によって、たとえ全摘であっても、約7割の方が食事の経口摂取が可能です。亜全摘であればほとんどの方が経口摂取することができます。

ただし、亜全摘以上の切除になると咀嚼が十分できなくなるため食事内容は流動物や刻んだものでのどの奥に流れやすいものが中心となります。

言葉については亜全摘・全摘になると構音が難しくなり言葉は不明瞭となります。これには顎義歯を装着することで改善する可能性があり、口腔外科の先生に相談されるとよいでしょう。

また、嚥下や言語の改善のためにリハビリを行っている施設もありますので担当の先生と相談されるとよいでしょう。

構音=音声を発するために、声門より上の音声器官を閉めたり狭めたりすること

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