舌の再建手術後の違和感なんとかしたい

回答者・岸本誠司
亀田総合病院頭頸部外科部長
発行:2014年8月
更新:2014年11月

  

舌がんを患い、半年前に舌の半分以上を切除する手術を受けました。舌の再建手術もしましたが、なかなか慣れずに、うまく発音できなかったり、食べにくかったりが続いています。何か打つ手はありますか?

(72歳 男性 東京都)

言語聴覚士や耳咽喉鼻科など頼れるところはある

亀田総合病院頭頸部外科部長の
岸本誠司さん

言語聴覚士というコミュニケーションに関するリハビリを手伝ってくれる専門家がいます。言語聴覚士は、栄養士や薬剤師のように医師と連携しながら診療を支援する「コ・メディカル」と呼ばれる医療従事者です。発声や嚥下(食べ物の飲み込み)の訓練をしてくれます。

舌のふくらみが十分でなかった場合などには再建をやり直すこともあります。こちらは主に形成外科が担当します。

また、食べ物を飲み込みやすくするために、嚥下改善手術という選択肢もあります。食道の入り口を広げたり、気管に入らないようにしたりします。これは、耳鼻咽喉科です。

プロテーゼと言って入れ歯の大きなものを入れて食べやすく、話しやすくすることもあります。上あごと舌の間が空き過ぎると発音がしにくいので、上あごに膨らみを作り、スペースを埋めます。こちらは歯科です。

手立てはあります。諦めないで積極的にトライして下さい。

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