口腔白板症と診断。舌を切除しなくてはいけないか
歯周病で通院していた歯科で、舌の右の横側に白く変化しているところがあると指摘され、口腔白板症だろうと言われました。その後、総合病院の耳鼻咽喉科を受診し、組織検査で異型の細胞が確認されました。医師には、がん化する前に切除したほうがよいと言われています。病巣の大きさは、3センチ×1.5センチほどです。がんではないのに、一部とはいえ、舌を切除することに抵抗があります。切除する以外、効果のある治療法はないのでしょうか。
(新潟県 男性 62歳)
A がんになる可能性も。病巣の切除を受けたほうがよい
組織検査ではおそらく、数ミリ角程度のごく一部の病変を切除して、検査していると考えられます。それだけでは、病変全体の状態はわからず、がんがある可能性も否定しきれません。
また、口腔白板症は前がん病変ともいわれ、データによるばらつきはありますが、だいたい5~10パーセントはがん化すると考えられています。今、がんでなくても、治療せず、放っておくと、がんになる可能性もある病気といえます。
3センチ×1.5センチほどの大きさであれば、病変をすべて切除しても機能的には影響は少ないと思います。
口腔白板症の治療とがんの検査の2つの意味から、まずは病巣の切除を受けられるのがよいと思います。