中咽頭がんが再発。治療を受けているが、効果があまりない
2008年1月に首にしこりがあることに気づき、病院を受診したところ、中咽頭がんと診断されました。がんは扁桃腺にできていて、首のリンパ節にも転移している状態でした。手術を受け、その後、自分の腿の皮膚を移植してもらいましたが、昨年の12月に、頸部に再発しました。そのため、放射線と抗がん剤の治療を受けていますが、腫瘍は今のところ、ほとんど縮小していません。頸部の腫瘍は手術のやりにくい場所にあり、手術できないと主治医から説明を受けています。今後、どのような治療が考えられるでしょうか。
(山口県 男性 64歳)
A いま受けている抗がん剤治療などを完遂してから再検討
急速に増大しているようなことがないのであれば、まず放射線と抗がん剤の治療を最後まで行い、それから治療の評価をすることがよいと思います。放射線や抗がん剤の治療は、治療終了後に効果が現れることもあるからです。治療終了後、腫瘍が残っていなければ、経過観察に入って差し支えないでしょう。
腫瘍が残った場合は、その時点で手術が可能かどうかをもう1度評価し、判断します。手術可能と判断された場合は手術を受けるのがよいでしょう。もし手術ができないと判断された場合は、状況としては厳しくなりますが、別の抗がん剤に変えて再び抗がん剤治療を受けるかどうかを担当の先生と相談されるのがよいと思います。