舌の付け根の乳頭腫。レーザー治療を勧められたが、後遺症が心配

回答者:林 隆一
国立がん研究センター東病院 頭頸科医長
発行:2005年10月
更新:2013年11月

  

舌の付け根にできた2センチほどの白いできものがなかなか治らなかったため、病院で検査を受けた結果、乳頭腫との診断を受けました。医師からは、このまま放置しておくとがん化することもあるので、レーザーを使って切除すると言われました。しかし、治療後、会話するのが困難になるなどの後遺症が出る可能性もあると言われ、とても心配です。すぐにこの治療を受けたほうがいいのでしょうか。切除以外の治療法はありませんか。

(徳島県 男性 55歳)

A 乳頭腫の治療法は切除手術だけ。後遺症はあまり心配ない

乳頭腫はウイルスが原因の良性腫瘍で、イボ状の形をしています。舌のほか、のどなど、口の中のさまざまな場所にできます。

腫瘍の大きさが小さい場合は、経過観察をして、大きくなる兆候があるようでしたら切除するとよいでしょうが、ご相談者の乳頭腫は2センチで、すでに大きい部類に入ります。

担当の先生も言われている通り、将来的にがん化する危険性もあるので、やはり切除手術を受けられたほうがよいと思います。

乳頭腫の治療法は、切除以外にはありません。乳頭腫は通常あまり深く浸潤することはないので、手術は基本的に腫瘍の部分だけを切除すればすみます。

後遺症を心配されていますが、会話がしにくくなるなど、機能的に大きな影響が出ることは一般的にはあまりありません。

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