下咽頭がんで治療。漢方や温熱療法は効果があるか

回答者:林 隆一
国立がん研究センター東病院 頭頸科医長
発行:2007年4月
更新:2013年11月

  

1年2カ月ほど前に下咽頭がんと診断され、入院して、放射線治療と化学療法(抗がん剤治療)を受けました。退院してからは、化学療法を続けていましたが、西洋医学での治療法はもうないと言われたため、現在はクリニックから漢方薬を取り寄せて服用しています。半年前には、白血球が減少して倒れました。また今は、のどが細くなったため、鼻から管を入れて栄養液を取り込んでいます。私に効果の期待できる代替治療はありますか。また、咽頭がんに温熱療法は効果がありますか。

(千葉県 男性 61歳)

A がんが残っていれば、温熱療法を加えるのも1つの方法

私は代替治療や温熱療法の専門家ではないことと、当院では現在、温熱療法を行っていないことを初めにお断りしておきます。

温熱療法とひと口に言っても、温灸などの民間療法に近い療法から、マイクロ波やレーザー光線など医療機関で行われている療法まで幅広くあります。以下では、医療機関で行われている温熱療法を念頭に置いてお話しします。

温熱療法は通常、単独では行われずに、放射線治療か抗がん剤治療と併用されます。また、基本的には根治を目指す治療ではありません。

いただいた文面では、現在、がんが消えているのかどうか不明です。もし仮に、治療によってがんが消失しているのであれば、あえて温熱療法を行う必要はないと思います。すでに温めるターゲット、すなわちがんがないからです。

仮にがんがまだ残っているのであれば、温熱療法を受けられてもよいかもしれません。ただし、期待できる効果が上げられるかは定かではなく、副作用についても十分検討したうえで判断されるのがよいと思います。

温熱療法に関しては、一般的には放射線科の医師が詳しいので、放射線科医に聞いてみるとよいと思います。

また、代替医療を受けるときは、主治医にもその旨を伝えることが大切です。漢方など代替医療の医師や施術者にも、別の医療機関にかかっていることを伝えたほうがよいでしょう。

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