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83歳の小細胞肺がん。2次治療でどんな抗がん剤が使えるか

回答者:吉田 純司
国立がん研究センター東病院 呼吸器外科医長
(2005年5月)











83歳の母が小細胞肺がんの告知を受けました。肝臓とリンパ節、骨に転移があります。カルセド(一般名アムルビシン)の投与を受けましたが、効果はあまりなく、骨転移による背中の痛みが出てきました。現在は治療を一時中断していますが、次はカンプト(一般名イリノテカン)を使うそうです。体力的な問題のため、強い治療は行えないとも言われました。ほかにはどんな抗がん剤があるのでしょうか。

(東京都 女性 61歳)

A ハイカムチンなどがあるが、奏効率は低い

筆頭として考えられるのは、ハイカムチン(一般名ノギテカン、またはトポテカン)です。予定されているカンプトはハイカムチンと同系の薬ですが、このような2次治療に単剤として使うことについて十分なデータはありません。

ほかには、エンドキサン(一般名シクロホスファミド)+アドリアシン(一般名ドキソルビシン)+オンコビン(一般名ビンクリスチン)、ベプシド(一般名エトポシド)、ベプシドブリプラチンタキソール(一般名パクリタキセル)などが考えられます。

小細胞がんは大きく、がんの広がりが胸部にとどまっている「限局型」と、ほかの臓器にも転移している「進展型」に分類されます。この方の場合、肝臓とリンパ節、骨に転移があるので、進展型になります。厳しい話ですが、進展型の小細胞肺がんの3年生存率は、当センターのデータでは約10パーセントで、5年生存率はほぼゼロです。この方に次なる抗がん剤の治療が効くかというと、効く可能性は初めのカルセドのときより落ちます。そして、効かなくても副作用は出ます。

治る可能性は非常に低いという現実をお知りになった上で、徹底的にがんと闘うのか、それとも人生の引き際をお考えになって、いろいろな準備をなさるのか、最終的な判断はご本人がすべきだと思います。

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