14回の抗がん剤治療後、副作用で1剤中止。単剤での治療の効果は?
2003年1月に卵巣がんで手術を受け、その後、6クールの抗がん治療を受けました。腫瘍マーカーのCA125が50近く上がるたびに、タキソールとパラプラチンの2剤の抗がん剤治療を受けてきました。しかし、14回目の投与のとき、低血圧や貧血が起こり、ショック状態に陥ったため、パラプラチンは中止しました。今後は、タキソールだけで治療をすると言われていますが、1つの抗がん剤で効果があるのでしょうか。卵巣がんに効く抗がん剤はほかにありませんか。
(徳島県 女性 58歳)
A 休薬して、外来で経過観察をするのも1つの方法
タキソールとパラプラチンを14回も使われたというのは、通常よりも8回多い投与回数になります。現在、症状がなく、検査値が安定しているのなら、新しい抗がん剤治療を行うより、タキソールも含めて休薬し、外来で経過観察をするのも選択肢の1つだと思います。
休薬期間は、再発が認められるまでになります。再発した場合は、再発の状態によって、再び抗がん剤治療を行ってもよいでしょうし、手術が適していることもあるでしょう。
卵巣がんに効果の期待できる抗がん剤は、タキソールとパラプラチンのほかに、タキソテール(一般名ドセタキセル)、ブリプラチンまたはランダ(一般名シスプラチン)、カンプトまたはトポテシン(一般名イリノテカン)、エンドキサン(一般名シクロフォスファミド)があります。状況に応じて、これらの抗がん剤を組み合わせて投与するとよいと思います。場合によっては、すでに中止されているパラプラチンも考慮に入れてよいでしょう。