ホスピスへの入院手続きの方法は?

回答者・大沢かおり
東京共済病院がん相談支援センター医療ソーシャルワーカー
発行:2014年6月
更新:2016年4月

  

70歳の夫が転移性肝がんのため外来で抗がん薬の治療を受けながら在宅療養をしています。最近はあまり状態がよくなく、抗がん薬の治療も中止になることが増えています。今後は本人の希望もあり、安心して過ごせるよう、ホスピスへ入院したいと考えています。どのような手続きになるのでしょうか。

(68歳 女性 神奈川県)

緩和ケア病棟のある病院を探し 面談の予約を

東京共済病院がん相談支援センター
の大沢かおりさん

まず、ご家族が通いやすい近隣の緩和ケア病棟を探します。国立がん研究センターの情報サイト「がん情報サービス」のトップページから「病院を探す」のタグをクリックし、「緩和ケア病棟のある病院を探す」を開くと、各都道府県の緩和ケア病棟のリストが見られます。

一般的に病院の緩和ケア病棟には、室料が無料の無差額の病床と、個室など差額室料が有料となる病床とがあります。差額室料は、例えば、1日数千円~3、4万円など様々です。緩和ケア病棟に入院する時点では、基本的に室料無料の無差額の病床には入れず、何らかの差額室料が必要になると考えたほうがいいでしょう。待機中、病状に応じた順番が来れば、室料の希望にかかわらず病院から連絡がきます。ただ、多くの待機者が入院を待っているため、室料無料の部屋が空くまで待つと時間がかかってしまうからです。それでも、入院期間が長くなってきたときなどには、希望を出していれば無差額の病床に入るように便宜が図られることが多いです。

予算に見合った施設をいくつかピックアップしたら、まず、面談の予約をします。この予約は、家族が直接病院の担当窓口に電話をします。医療従事者が代理で連絡をとることを受け付けていない病院がほとんどです。実際は、予約をしても面談が数週間~1カ月先になることも多く、人気のある病院では3~6カ月待ちということもあります。面談までの待機時間も前述のサイトで検索できますし、すぐ面談できる穴場の病院が見つかる場合もあるので、患者さんの状況に合わせて待機できる範囲の病院を選び、面談を2~3カ所予約します。

予約したら、現在のかかりつけ医に面談の各予約日を伝えて、それぞれあての紹介状一式を作成してもらいます。面談では、患者さんの身体状況、治すことを目標とした治療を希望しないことなど、病院ごとの施設基準に合っているかが確認されます。同時に、ご本人の意向に沿った入院生活を過ごせるよう、希望を聞いてくれます。

面談後は1週間以内に受け入れの可否が出ます。その後は、ベッドが空いて入院できるようになったら、病院から連絡が来るので、それを待つようになります。

ざっとこのような流れになりますが、緩和ケア病棟を選ぶにあたっては、かかりつけ病院の相談支援センターなどに相談するとよいでしょう。近隣のホスピスの詳しい状況を知っていたり、調べてくれることもあります。

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