2006年11月
ホスピスケアの経験を地域で生かす新しい在宅ケアの試み 武蔵野の面影が残された地域に、普通のマンションと同じように風景にとけ込む「ケアタウン小平」 ホスピス医であり作家である山崎章郎さんが『病院で死ぬということ』を著してから16年。今度は病院を辞め、自ら開業して在宅医となった。患者や家族の生活支援、人生支援をもっと広く拡げていくために。 そこで、巡り会った1人のがん患者、杉山みち子さんは、そ...
2005年9月
〈人生最後のときは、家で過ごしたい〉 いつしか漠然と、私はそう考えるようになった。 それは、今時珍しく「自宅出産」を選択したことがきっかけだった。 自分の日常に囲まれて、家族とともに「そのとき」を迎えることができた。病院の時間的な事情に合わせるのではなく、あくまで「私」のペースですべてが進んでいく。助産師はお産で何が起きるのか、前もって詳しく説明してくれる。また、何が起きても対処できる...
2005年9月
医療法人財団健愛会 あおぞら診療所新松戸理事長の 和田忠志さん わだ ただし 1990東京医科歯科大学医学部卒業。 同5月より特定医療法人財団健和会みさと健和病院臨床研修医、92年4月より東京都立広尾病院神経科などを経て、99年6月にあおぞら診療所を設立。 理事長に就任。現在に至る。在宅医療に関する論文、著書多数。 大切なのは患者の思いを聴き取ること 「突然、容態が急変することもあるのでは...
2005年9月
在宅ホスピスに熱心に取り組む 梁勝則さん 在宅ホスピスとは がんの末期、病院ではなくて家で過ごしたいと思った場合に、「在宅ホスピス」という選択肢があります。これは、ホスピスの重要な要素である「症状緩和」と「精神的な支援」を、自宅で受けることです。 「施設ホスピス」が医師や看護師にほとんどすべてお任せするのに対し、「在宅ホスピス」の介護の中心は家族です。何しろ、医師や看護師が患者さんの家にい...