2007年7月
千葉大学医学部付属病院 呼吸器内科講師の 滝口裕一さん 多くの分子標的薬が登場し、あるものは実際の治療で効果をあげ、あるものは期待されたほどの効果をあげずにいる。 分子標的薬というだけで、全てが有効性の高い新薬とは限らない。ただし、有望な分子標的薬が存在することも、また事実である。 その薬剤をどの患者さんに使えば良いのか。どのように使ったら良いのだろうか。 色々な研究から、その答えを導かねばなら...
2007年3月
フォックス・チェース がんセンター教授の コーリー・J・ランガーさん 東京医科大学病院講師の 坪井正博さん 最近、がんをめぐる抗がん剤治療は大きく変化してきている。新規の抗がん剤が次々に登場し、投与法にも工夫がされ、副作用対策も進んでいる。折しも米国を代表する腫瘍内科医であり、世界で最も影響力を持つ臨床試験グループの1つであるECOGの中心的存在であるフォックス・チェースがん...
2005年6月
東京医大外科の坪井正博さん 3剤併用で初めて生存率が改善 ポスト・イレッサとして、話題を呼んでいる抗がん剤には、やはりイレッサと同じ仲間に属する分子標的治療薬が多い。 従来の抗がん剤は絨毯爆撃のようにがん細胞ばかりか正常細胞も一緒くたにたたくのに対して、ターゲットをがん細胞の増殖や転移に関する因子だけに絞ってたたくのが分子標的薬の特徴。したがって、副作用が軽減され、効果も出るとなれば、こ...
2005年5月
抗がん剤治療に詳しい 東京医科大学病院の 坪井正博さん 肺がんの治療には、手術や放射線などいろいろありますが、そのなかで最近大きな変化があり話題を呼んでいるのが、抗がん剤による治療です。 そして最新の治療スタイルは、患者さんが自分の価値観やライフスタイルに合わせて自ら選ぶというものです。 抗がん剤治療の新しい流れ 毎年ここでの発表が注目される米国臨床腫瘍学会 肺がんの大半を占める非小...