がんサポート10月 肝胆膵がん特集 掲載記事更新のお知らせ
●肝胆膵がん特集 ※ログインしてご覧ください
ラジオ波の利点はがんをくり抜き、何度でも 再発進行肝細胞がんと転移性肝がんの治療にもラジオ波焼灼療法が有望
年1度の超音波検査が早期発見のカギ 胆のうがんは早期に見つければ95%完治する
諦めないで、切除不能がんも積極的治療で手術可能に 膵がんの術前化学IMRT放射線療法で根治が望める
遺伝子情報をもとに効果の高い治療法を選択 膵がんにおける遺伝子変異に基づくゲノム医療とは
●がんと生きる ※ログインしてご覧ください
タキソテール+TS-1の抗がん薬治療728日から完治への道のり ステージⅣ胃がん闘病記 第1回
希望こそ生きる力をくれると信じている 大腸がんステージⅢb。抗がん薬治療を拒否したドキュメンタリー映画監督が次作で伝えたいこと
●マインドフルネス・ヨガ:それでいいのだ!
第5回 「もしかしたら?」とのつき合い方 <椅子に腰かけて行うボディ・スキャン>
●黒田尚子のがんとライフプラン
●連載
がん哲学「樋野に訊け」 27 今月の言葉「大きな気持ちで臨めば、新たな人生を切り開くエネルギーになる」
編集部の本棚 2018/4Q すい臓がんステージⅣから還ってきた男
●10月 編集後記
■10月号は肝胆膵がん特集です。寺谷卓馬医師に、「転移性肝がんのRFA(ラジオ波焼灼療法)」について取材した。バックに「RFA TEAM」とロゴがプリントされた黒のユニホームを着た寺谷医師の「患者より先にあきらめない医師でありたい」「患者をがん難民にしてはいけない」という言葉が心に残った。患者のために「医師同士のネットワークが大事」とも。また、永川裕一医師に難治がんの代表格「膵がんの術前化学IMRT療法」を取材したとき。「なかには膵がんと告知されると諦めてしまう患者さんがいるが、諦めないでほしい」。膵がん根治への大きなポイントは、術後の化学療法が完遂できるかだそうだ。ピンポイントで照射できるIMRTは消化管などへの副作用が少なく、それが可能。また、膵体尾部の腹腔鏡下手術は出血も合併症も少なく、患者にとってQOLが全然違うのでぜひ広めたいと。2人の医師に共通するのは、患者のためにという熱意。このような医師が医療を担ってくれていると患者は心強い。(松尾)
■今年もあと3カ月となった。少し気が早いが今年一番の驚きは米朝会談などでなく5月にマハティールさんがマレーシアの首相に返り咲いたことだった。その驚きはマハティールさんの年齢が1925年生まれの93歳だということに尽きる。93歳の首相である。さらに驚くべきはTVや写真で見る限り、とても93歳には見えない溌剌(はつらつ)とした表情の持ち主であるということだ。彼のような存在は「高齢社会の到来だ、人生100年時代だ」と喧伝(けんでん)されている日本の高齢者たちにも夢と希望を与えただろうことは想像に難(かた)くない。親日家であるマハティールさんのこれからの活躍と健勝を祈らずにはいられない。(髙橋)
■先日の週末、帰宅中、溜池山王駅の改札口に向かう途中で、目に障害を持つ女性と出会った。それも丁度、帰宅ラッシュのピークである。私の数メートル先を白い杖をもって、毅然と歩いていた。補助をしようかどうか躊躇した。私の迷いには、数カ月前、東横線の社内で、同じような状況に出会ったからである。そのときの混み具合は、ラッシュ時と異なり普通に混んでいて、優先席も空きがないような状況のとき、ある駅から同じく目に障害をもつ男性が入ってきた。優先席の中央に座っていた中年の女性が、障害者の方に席を譲っていた。障害者の方は、席に座らなかった。席を譲った方は、なぜ、座らないのか疑問視していたようだ。その後の障害者の方の様子をみると、ドアの傍に立っていた。あとから考えてみると、座ると自分の降りたい駅に着いたとき、席を立って、電車の扉まで行き、そして降りる。その自分の動作に不安を感じたのかもしれないと。混んでいる社内をかき分けてドアまで行き、ドアが閉まるまでに出ることよりも、いつものドア口近くにいるほうが、スムーズに行動できることを知っていたのかもしれないと。その状況をみていると、補助をすることの難しさを感じた。先ほどの女性、朝夕のラッシュ時にひとりで毎日通勤しているのかと考えると並大抵の緊張感ではなかろうか。(西村)