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2015_apr_i

骨転移の基礎知識 定期的な検査で症状の悪化を防ぐ

監修●川井 章 国立がん研究センター中央病院希少がんセンター長/骨軟部腫瘍・リハビリテーション科外来医長
取材・文●伊波達也

乳がんは骨に転移しやすい。そのため多くの乳がん患者さんは、腰痛、膝痛などがあると、骨転移を疑って不安になりがちだ。骨転移とはどんな症状なのか、受診の目安は何か、骨粗鬆症との違いは何かなど、腫瘍専門の整形外科医に伺った。

大規模臨床試験SOFT から明らかになったこととは?

監修●木下貴之 国立がん研究センター中央病院乳腺外科科長
取材・文●柄川昭彦

手術後、再発を予防するための治療として、ホルモン療法は重要な役割を果たす。とはいえ、ホルモン療法にも副作用はあり、闇雲に行えばいいというものではない。再発リスクに応じた薬剤投与が重要になってくる。

新しいサブタイプ分類が開く治療の可能性

監修●向井博文 国立がん研究センター東病院乳腺・腫瘍内科医長
取材・文●半沢裕子

ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)受容体、HER2タンパク受容体がいずれも陰性のトリプルネガティブ乳がん。これまで治療法の少ない、予後不良の乳がんと考えられてきた。しかし、トリプルネガティブ乳がんは、非常に多種多様なものが雑多に集ったものの総称であり、近年、最新の分子生物学的手法を用いてサブタイプに分類し、そのサブタイプごとに有効な治療法を探し出そうという動きが高まっている。最新の研究内容を専門医に伺った。

抗がん薬の副作用対策 より強度の高い治療も選択肢に

監修●上野貴史 板橋中央総合病院外科医師
取材・文●「がんサポート」編集部

抗がん薬を投与する際に、副作用として起こりうる好中球減少による発熱症状を対象とした新薬が承認された。より強い抗がん薬を使えるようになると期待する関係者も多いが、適応には慎重を期すべきとする意見もある。

95%以上の患者さんで「臭いが改善した」との報告も

監修●渡部一宏 昭和薬科大学准教授
取材・文●半沢裕子

がんが皮膚表面に現れ、潰瘍を形成し、強烈な臭いを発することがある。これを「がん性皮膚潰瘍臭」というが、がんの中でもとくに乳がんの患者さんで見られるケースは多く、この臭いは身体的にも精神的にも患者さんの大きな負担となっていた。そうした中、この臭いを改善する薬が日本で初めて承認された。臭い改善率は95%以上という非常によい成績が出ているという。

乳がん画像診断 日本人に多い高濃度乳腺

監修●戸﨑光宏 亀田京橋クリニック診療部部長(画像センター長・健康管理センター長)
取材・文●池内加寿子

日本人の乳がん罹患率は12人に1人と言われている。にもかかわらず、乳がん検診の受診率は欧米に比べて低く、発見したときには進行しているケースが少なくない。そのため日本人にとって有効で、個々に適した乳がん検診のシステムを求める声が上がっている。

周辺臓器への副作用を最小限に、局所制御効果はより高く

監修●田巻倫明 埼玉医科大学国際医療センター放射線腫瘍科講師
取材・文●伊波達也

子宮頸がんは、予防や早期発見の試みがなされているがんではあるが、進行例や再発した場合では、予後は厳しい。治療の精度を上げるために、放射線治療の方法も様々に工夫されている。その1つが3次元画像誘導小線源治療だ。どのような腫瘍に対し、より効果が高いのか、豊富な実践例をもつ施設の専門医に聞いた。

効果が期待できるが、副作用にも要注意

監修●織田克利 東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座生殖腫瘍学准教授
取材・文●「がんサポート」編集部

罹患者数が増加している卵巣がんの中でも、日本人にとくに多いのが卵巣明細胞腺がんだ。早期に発見されることが多いにもかかわらず、予後が悪いことで知られるが、新しい対処法も探られている。婦人科がんに詳しい専門医に最新情報を聞いた。

従来の抗がん薬とは異なる治療効果が期待

監修●濵西潤三 京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学助教
取材・文●植田博美

プラチナ製剤耐性の再発進行卵巣がんは、難治性で有効な治療選択肢も少ないため、早期の治療法開発が求められている。京都大学医学部附属病院産科婦人科では、「抗PD-1抗体薬」を用いた免疫療法の医師主導第Ⅱ相臨床試験(治験)を実施した。どのような治療法なのか、治験責任医師である濵西潤三さんに話を聞いた。
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