免疫療法という治療法にも期待!
膵がん丸わかり完全図解
第4の治療法として免疫療法にも
期待がかかりますと話す
砂村眞琴さん
早期発見が難しいとされる膵がんですが、そもそも、膵臓ってどの位置にあるか、みなさんご存知ですか? ここでは膵臓の働きを含め、膵がんの基本について解説します。
Q 膵臓ってどんな臓器? 体のどこにあるの?
大きさは長さ15~20cm、幅3~4cm、厚み2cmくらい。
色は淡黄色をしていて、ちょうどトウモロコシを横にしたような形をしています。
Q 膵臓ってどんな働きしてるの?
Q 膵がんの特徴は?
膵がんは他のがんと比べて浸潤、転移しやすい特徴があります。
通常のがんの場合、2cm 以下であれば、早期がんとして扱われますが、膵がんの場合2cm以下でも、浸潤・転移していることが多く、早期がんとはいえません。
Q なぜ浸潤・転移しやすいの?
膵臓は周囲に血管やリンパ管がはりめぐらされているため、浸潤・転移しやすいと考えられています。また、膵がんは他のがんと比べても、がんに関わる遺伝子に傷がたくさんついており、これも浸潤・転移しやすい要因の1つと考えられています。
Q がんの初期症状とは?
膵がんは初期症状が現れにくいのが特徴です。ただし、左記のような症状が現れることもあります。他にも、吐き気や嘔吐、黄疸(皮膚や目が黄変する)などの症状が知られています。
こんな場合は要注意!
糖尿病が急に発症した人や、糖尿病の患者さんで急激に悪化した人は、膵がんにかかっている可能性が考えられます。
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