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森川那智子のゆるるんヨガ de ほっ!

ゆるゆるセルフケア!(11) やさしいねじりのポーズ

イラスト●矢田勝美
発行:2008年9月
更新:2013年8月

  

川那智子(もりかわ なちこ)
こころとからだクリニカセンター所長。カウンセラー・ヨガ指導家。心療内科と提携し、カウンセリングを中心に、ヨガ、リラクセーション、瞑想を取り入れた療法で、心と体のサポートに取り組む。
『こころがラクになる本』(大和書房)
『リラックスヨガ』(成美堂出版)など
著書多数こころとからだクリニカセンター http://www.kokokara.co.jp/

背骨をねじって元気に

やさしいねじりのポーズ①足指に手指を深く入れて、ゆっくり8回まわし、逆方向にも8回。反対の足も同様に

「ねじる」という言葉がからだについてつかわれるとき、たとえば足首をねじる、腕をねじる、首をねじるとか、イメージされるのは痛みだったり、怪我だったりするのではないでしょうか。

でも、ヨガは違います。今回紹介する「やさしいねじりのポーズ」は、ヨガの数あるポーズの中でも、ほんとうによくできているとつくづく感心してしまいます。からだの中心軸である脊柱というものを下から上までしっかり安全にねじるための工夫がこらされています。

それに脊柱をねじるという行為は人間以外の哺乳類では考えられない。犬やネコが背骨をねじっている図なんて想像できないでしょ? すごくホモサピエンスなポーズ。

もっとも、肩関節や股関節が固かったり、肩や背中や腕の肉づきがいいと、なかなかスタートの姿勢さえ取れません。逆に肩関節や股関節がやわらかく、手足が細すぎると、このスタートの姿勢がなかなか安定しなかったりします。

けれども、ちょっとした工夫で、無理なくしっかり脊柱をねじるコツがつかめると、とても気持ちがいい。からだの芯からじわっと温かさがひろがって、ポーズをほどいたところで、汗がどどっとでてきます。そして少しするとすっきりしてきます。肝臓や腎臓の働きを整えると言われていますが、デトックス効果が期待できそうです。

今回は、ポーズの説明をかなり詳しく書いています。適当に読み飛ばしてください。でもポーズに慣れてきたら今度はしっかり読んでください。発見があるはずです。

やさしいねじりのポーズ

②  右腕を、立てた左膝にそって伸ばし、右脚のふくらはぎの外側から右手を入れる。このとき、右肩から左膝にそわしていく感じ。顔を正面に向け、背すじを伸ばし、左手は腰の背後の床につき、腰盤を安定させる

① 両脚を前方に伸ばして座り、骨盤を立て、背筋を伸ばす。左膝を立て、右脚をまたいで右膝右手の床に足裏をつける。右脚を少し左にずらす。

② 右腕を、立てた左膝にそって伸ばし、右脚のふくらはぎの外側から(伸ばしている右脚と左足の間から)右手を入れる。このとき、右肩から左膝にそわしていく感じ。肩関節が固いと、右手がふくらはぎに届かない。右脚をもう少し左にずらしたり、左足を前へずらして、左膝の高さを下げると、手が届きやすくなる。逆に、らくらくと手は届くが、らくらくすぎて上体の姿勢が安定しないという人もいる。この場合、左膝頭が内側(右手)に入っていることが多いので、膝頭を天井に向けるようにします。顔を正面に向け、背すじを伸ばし、左手は腰の背後の床につき、腰盤を安定させます。

このスタートの姿勢が取れたら∧やさしいねじりのポーズ∨は完成したも同然なんだけど、ここのコツがなかなか。どうしたって手が届かない場合もある。手は届くには届くが、手首をねじったようにして手が届いたのでは、右腕が左膝にぶつかって痛くなってきてしまう。

3③  ゆっくり息を吐きながら脊柱を下から上へとねじっていく。お尻はずらさないように。視線も左いっぱいに引き、そのままゆっくり自然呼吸で10カウント。ゆっくりねじりをほどいて①の姿勢で休息。今度は左右の手足を交代して同様に行う

両肩の位置を見ててほしい。右肩が左肩より少し下がるくらい肩から右腕を左脚にそわせていく。このスタート姿勢で、ウエストはすでに軽くツイストされている。両方のおしりのほっぺに均等に重さが掛かっているとイメージする。

③ ゆっくり息を吐きながら脊柱を下から上へとねじっていく。お尻はずらさないように(こっちのサイドは左のお尻が浮いたりしやすい)。視線も左いっぱいに引き、そのままゆっくり自然呼吸で10カウント、キープ。背中、ウエストに意識集中。

④ ゆっくりねじりをほどいて①の姿勢で休息。

今度は左右の手足を交代して同様に行う。とはいっても、あれあれ、どっちの手をどうするんだっけと迷いやすいポーズです。膝を立てた足と反対側の腕を伸ばすと覚えましょう。

もっとやさしい行い方

もっとやさしい行い方膝を立てた左足を右脚にまたがせないで、そのまま右腕でしっかり抱え、左にねじっていく

膝を低くしても、伸ばしているほうの脚を内側に入れてトライしてもやっぱり腕が痛い、手が所定の場所まで届かないという場合は、膝を立てた左足を右脚にまたがせないで、そのまま右腕でしっかり抱え、左にねじっていく。

これを行ったら、2セット目は、基本形にトライしてみましょう。多くの場合、左右差があるので、右にねじっていくのはよくわからないけど、左なら少し感じがつかめたりします。 「ああ、効く効く……この感じか」というのがつかめてきたら、ちょっと嬉しいものです。

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