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森川那智子のゆるるんヨガdeほっ! ゆるゆるセルフケア 104

「キラーストレス」について知っておきたいこと <魚のポーズ>

森川那智子 こころとからだクリニカセンター所長
(2016年8月)

もりかわ なちこ こころとからだクリニカセンター所長。カウンセラー・ヨガ指導家。心療内科と提携し、カウンセリングを中心に、ヨガ、リラクセーション、瞑想を取り入れた療法で、心と体のサポートに取り組む『。なんにもしたくない!』(すばる舎)、『リラックスヨガ』(成美堂出版) など著書多数。近著に『心がラクがずっと続くヒント』(青春出版社)

「仕事でストレスを感じている人」は80%を超えるという調査データがありますが、「ストレスはあるがそれほどたいしたレベルではない」「これくらい誰でもどこでもやっている」「大げさに考えてもストレスは減らない」と、淡々と前向きな言動で同僚や部下たちからの信頼も厚く、仕事ができる人たちも少なくありません。

しかし1つひとつのストレスは深刻でなくとも、それらが重なると単なる足し算ではすまなくなります。脳科学や生理学など最先端の研究は、過剰なストレスが「ストレスホルモンの暴走」を引き起こし、脳細胞や血管を破壊して、人を死に追い込む詳細なメカニズムを明らかにしつつあるそうです。

さらに「乳がん」の研究から、がんの進行とストレスとの密接な関係が浮かび上がってきました。こうした命取りになりかねない過剰なストレス反応を、「キラーストレス」とネーミングしたNHKの番組が大きな反響を呼んでいるようです。

実際、テレビを見て実感的に納得したという話を、何人もの人から聞きました。

「メンタルに強いと自負していたけれど、やっぱりストレスが重なっていたのだと今になって思い当たる」と、命拾いした重篤な病気体験を語り出すのでした。

ストレス対処法〝マインドフルネス〟

ストレス反応は「戦うか逃げるか反応」とも呼ばれていて、人間が戦ったり逃げたりするのに最適な生体反応で、しかも瞬時に引き起こされます。心理的なストレスであっても「戦うか逃げるか反応」が起きるので、それに見合うように体を動かし運動すればリセットされます。

理屈はそうですが、現代のようにスピードアップされたストレス社会では、リセットされるだけの運動量を行うなど不可能です。命拾いした人たちは、がんや脳血管障害や心不全など「危機的な状態」を経験したことで生き方を変えていました。

先の番組では、〝マインドフルネス〟というストレス対処法が紹介されていましたが、イギリスをはじめいくつかの国では、数年前から「マインドフルネスを職場、学校、刑務所など国家規模で取り入れている」と聞きます。

「だから前から言っているではありませんか」と、ヨガ指導者やヨガ愛好者は言うはずです。私もその1人ですが、大事なことは何度でも繰り返し言わなくては伝わりませんね。

ヨガはどのポーズでも、ストレス反応のちょうど反対、「リラックス反応」を引き起こします。それはなぜか?マインドフルネス体験をするからです。

私たちの体は自然の一部で、「今ここに」あります。マインドフルネスとはひと言でいうと、今この瞬間に体験していることに集中することです。ヨガを体験することは、マインドがいつも「ここではないどこか」に浮遊してしまう性質をいったん脇に置いて、自分自身の体をていねいに繊細に体験していくことなのです。

しかもヨガのルールはたった3つです。

❶呼吸とともにゆっくり意識的に動作する。

❷常に自分の体と対話しながら行う。

❸完成ポーズを10〜20秒キープした後、2〜3呼吸リラックスする。

さて今月紹介する<魚のポーズ>は、免疫と関係の深い胸腺を活性化します。腰を反らすのではなく、胸から喉にかけて開くというイメージで行います。しかし腰痛が現在ある人はパスしてください。はじめに「伸び」から行い、最後にアゴを喉にグーッと引いて頸椎をいったん伸ばしてから終了します。

<魚のポーズ>

❶仰向けになって両腕を頭の上に伸ばし、手の先から足のつま先まで、息を吐きながら体を縦に大きく伸ばします。

❷両腕は体側に沿って、手のひらを下に向けて伸ばす。

魚のポーズ1
魚のポーズ2

❸脇は締めたまま、手を尻の下に伸ばす。首は肩から引っこ抜く感じで伸ばす。

❹息を吐いてお腹を締めて、息を吸いながら肘で床を押すようにして静かに胸を持ち上げ、喉を伸ばし、アゴを引き上げて頭頂を床につけるようにする。そのまま自然呼吸で4〜8呼吸保つ。

魚のポーズ3
魚のポーズ4

静かに③→②と戻し、全身をリラックス。両足は腰幅よりやや広めに開き、両腕は脇をゆるめ、手のひらを上に向けてゆるやかに伸ばす。2セット。

終了後はこの姿勢でアゴをいったん喉にぐーっと引き、頸椎上部を伸ばしてください。

前から見た姿勢

 

●こころとからだクリニカセンター PC www.kokokara.co.jp/ 携帯 www.kokokara.co.jp/m/

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