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森川那智子のゆるるんヨガdeほっ! ゆるゆるセルフケア 111

「余韻を味わう」 <英雄のポーズ>

森川那智子 こころとからだクリニカセンター所長
発行:2017年3月
更新:2017年3月

  

もりかわ なちこ こころとからだクリニカセンター所長。カウンセラー・ヨガ指導家。心療内科と提携し、カウンセリングを中心に、ヨガ、リラクセーション、瞑想を取り入れた療法で、心と体のサポートに取り組む。『なんにもしたくない!』(すばる舎)『リラックスヨガ』(成美堂出版)など著書多数。近著に『心がラクがずっと続くヒント』(青春出版社)

「がんばる」はよく使われる言葉です。「がんばってください、がんばります」も定型化した一種のあいさつのような言葉になっています。

一方で、「がんばりすぎないように」もよく使われます。でも、どれくらいががんばりすぎなのか、どれくらいなら大丈夫なのか、頭で考えてしまうとわからなくなります。

Mさんの主治医は、「がんに負けないような体づくりをしましょう」と言うのだそうです。Mさんは緩和ケアの段階で、具合が悪いときは数日間、緩和ケア病棟に入院します。

「緩和ケアしか残されてないのに、がんに負けない体づくりをするって……でも、嬉しかった。まだまだすることがあると気づかされました」

そのときどきで体を動かし、やれることをやる。痛みが激しいときは休み。和らげばまたやる。ときどきヨガも行います。ポーズのあとに、体の内側にじんわり起きてくる「ポーズの余韻」が感じられるようになって、より深く楽しめるような気がすると言います。

足のむくみに特効。バランス感覚や足腰作りに効果的

今月の「英雄のポーズ」は、バランス系のポーズです。がんばって力んでしまうと体がぐらぐらしてしまいます。かといってできない、苦手と投げ出さないでやっていれば、すっと集中のコツがつかめてきます。

後ろに置いた足のアキレス腱からふくらはぎが、ぐぐーっとストレッチされます。がんばらないで淡々とやっていると、ポーズ後の余韻がなんともいい感じです。背中まですっきりしてきます。がんばるというよりちょっとだけ踏みとどまってみるという感じ。

「英雄のポーズ」というネーミングはいささかオーバーな気もするけど、でもしっかりと足を踏みしめ、堂々と、同時に優美に上方に伸び上がるというものです。

後ろ足のかかとから脚部、腰、背中、首、腕、両手の指先まで、大きな円の一部(弧を描いている)のようにイメージして行ってください。

上方におおらかに両手を伸ばすには、両足をしっかり踏みしめることです。最初は足幅を少し開いて行ってください。安定します。バランス力は続けると比較的容易に身についてきます。でもがんばらない。自分の体にこのポーズが馴染んでくるのを待ってください。

<英雄のポーズ>

両足を前後にしっかり踏みしめて行うポーズです。バランス感覚を養い、足のむくみに特効があり、しなやかで脚力のある足腰づくりに効果的です。

❶足幅を10㎝くらい開いて立つ(慣れてきたら両足をそろえて行ってみよう)

❷右足を1歩前へ出し、左足を1歩後方に引く

英雄のポーズ1
英雄のポーズ2

❸さらに右足を指先でじりじりと前に進め、後ろの足のかかとが床から浮きそうになるところまで開く。写真よりもう少し開いたほうが安定する

❹へそを正面を向けて、右膝は曲げて重心を下げる。胸の前で合掌し、目は正眼に

英雄のポーズ3
英雄のポーズ4

❺息を吐いて肛門を閉じ、お腹を軽く引き締め、静かに吸いながら合掌した両手を上方に伸ばす。この姿勢でできるらくな呼吸で10カウント保つ

英雄のポーズ5
英雄のポーズ5正面

❻⑤が楽にできるようなら、挑戦してみよう。④から合掌したまま息を吸いながら、腰を入れ、両足を前後にしっかり踏みしめ、しなるように胸、腕を反らす。右足のかかとから両手を指先までのラインが大きな弧を描いている。①の姿勢に戻し、2~4呼吸リラックスして、余韻を味わいましょう。左右交互に2セット

英雄のポーズ6

 

●こころとからだクリニカセンター PC www.kokokara.co.jp/ 携帯 www.kokokara.co.jp/m/

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