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森川那智子のゆるるんヨガdeほっ! ゆるゆるセルフケア 121

ほんのり伸びやかに <大きく伸びるポーズ>

森川那智子 こころとからだクリニカセンター所長
発行:2018年1月
更新:2018年1月

  

もりかわ なちこ こころとからだクリニカセンター所長。カウンセラー・ヨガ指導家。心療内科と提携し、カウンセリングを中心に、ヨガ、リラクセーション、瞑想を取り入れた療法で、心と体のサポートに取り組む。『なんにもしたくない!』(すばる舎)『リラックスヨガ』(成美堂出版)など著書多数。近著に『心がラクがずっと続くヒント』(青春出版社)

「サザエさん」といえば、今ではTVアニメを思い浮かべる人が多いと思いますが、もともとの「サザエさん」(長谷川町子作)は、昭和22年から49年まで新聞に連載されていた4コマ漫画です。

私は同時代でサザエさんを読んでいた時期があります。朝、新聞を手に取って、どこから見るかといったら、最後のページの内側、社会面の左上の「サザエさん」からです。

全巻を買い揃えてから20年はたちます。ときどきにぱらぱらながめますが、その都度、新鮮な発見があるので驚きます。

昔の炬燵(昭和20年代まで)はすごく小さくて、たぶん50センチ四方ぐらい。天板はなくて、ただ炬燵布団がかかっていただけです。だからそこでは食事をしたりすることはなく、暖をとるだけ。飲食はせいぜいみかんを食べることぐらいだったでしょうか。

記憶の底からぼんやり浮かぶ「昔の冬」は、家の中もすごく寒かったのでした。サザエさんでも昭和20年代では、家の中でもすごく厚着していました。着物の人はどてらを着こみ、洋装でもオーバーを着て食卓を囲んでいる団らん風景の写真を見たことがあります。

体を動かして内側からも温める

マキさん(29歳)は、頸のコリがひどくて、ときどき頭痛にも悩まされるのを改善したくて、「こころとからだクリニック」のベーシック・クラスに通うようになりました。

温風が好きではないので、冬でも家ではほとんど暖房を使わないと言います。日当たりもいいのでしょうが、冬の間、暖房を入れるのは数えるくらいだそうです。

寒かったら「下も上もちゃんと着こめばいいのです」ときっぱり。それでも寒ければ体を動かす。「掃除と片づけをしっかりやれば、体があたたまります」。それでもなお寒ければ、「風呂に入って寝ます」と、しごくまっとうなお言葉。

「寒い、痛い、ひもじいのは嫌い」とゆる~く生きている筆者には耳の痛い言葉でしたが、ちゃんと着込んで体を冷やさない、体を動かして内側から温めるは、「サザエさん」の時代から、今でも古びない養生訓ですね。

今月紹介するポーズは、<大きく伸びるポーズ>です。

寒い季節は首や肩を緊張させていることが多く、首肩の凝りがひどくなります。またこのポーズは脚部にも効果的ですから、運動不足解消の「初めの1歩」として、休みの間に、ちょっとやってみることをお勧めします。体がホゲホゲと温かくなって、途中から少し汗ばむくらいになります。

「腕を前に伸ばす、上に伸ばす」は、40肩や50肩になっていると少し憂うつです。乳がんサバイバーにとっても、手術した側の腕が上がりにくく、億劫になる人も少なくありません。

左右が違っていていい。今日一番伸ばせるところまで、首や肩の力を抜いてほんの少し遠い空気を指先で押すつもりで行います。

<大きく伸びるポーズ>

大きく伸びるポーズ1
大きく伸びるポーズ2

①腰幅で両膝立ちになる

②左足を大きき前に出す。左ひざの角度が直角か少し多めくらいを目安とする。両手は体側に沿って伸ばす

大きく伸びるポーズ3
大きく伸びるポーズ4

③息を吐きながら上体と両腕を前に伸ばす。そのまま4呼吸保つ

④吸いながら上体、両手を上方に上げていく。今日できる一番上方まで。頸や肩が力んでいないか留意してみよう。頸や肩をリラックスしたほうが、優美に腕が上がります。

もっと伸ばしたい人は、腰を少し前に出し胸を開き、腕首、目線を上方から少し後ろにしならせるようにします。そのままおだやかに4呼吸

大きく伸びるポーズ5

⑤ゆっくり③②と戻し正座になって呼吸を整える。脚を反対にしてもう一度。2セット

 

●こころとからだクリニカセンター PC www.kokokara.co.jp/ 携帯 www.kokokara.co.jp/m/

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