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マインドフルネス・ヨガ:それでいいのだ! 第34回 十分に生きるためのリスクの選択 <腎臓への血行を高めるポーズ>

森川那智子 こころとからだクリニカセンター所長
発行:2021年3月
更新:2021年3月

  

もりかわ なちこ こころとからだクリニカセンター所長。カウンセラー・ヨガ指導家。心療内科と提携し、カウンセリングを中心に、ヨガ、リラクセーション、瞑想を取り入れた療法で、心と体のサポートに取り組む。『なんにもしたくない!』(すばる舎)『リラックスヨガ』(成美堂出版)『心がラクがずっと続くヒント』(青春出版社)など著書多数

わたしたちは、どんなシーンでも「選択の自由」があります。

ワクチン接種&副反応リスクを選択するか、新型コロナ感染のリスクを選択するか。

人口当たりの感染者数や死亡者数が、1桁以上隔たりがある日本と欧米とは、ワクチンに対する接種意向も異なって当然です。

新型コロナのワクチンについて、2月現在、日本で一番多いのは「様子を見てから接種したい」の約50%。そりゃそうですよね。「あまり接種したくない+絶対に接種したくない」は30%だそうです。この場合の「様子を見る」というのはどれくらいの期間か微妙なところですが、とにかく始まってみないとわからないということではないでしょうか。

顔見知りの人がワクチンの接種を受けたとなれば、インフルエンザのワクチン接種を受けている人なら抵抗なく自分も受けてみようとなるでしょう。

2月初旬に行ったNHKの世論調査では、新型コロナウイルスのワクチンによって感染が収束することを期待すると答えた人は、8割近くになったそうです。自分としては「様子を見て」から決めようという意向なのに、感染収束に消極的とみられるのではといった同調圧力が強化されないといいですね。

2021年の「東京オリンピック2020」は?

2020東京オリンピックの1年延期が決まったのが去年の今頃(3月24日)。今になって再延期を求める声が大きくなっていますが、個人的には「開催したほうがいい」に1票。参加する選手や入場観客数が限定的であっても、なんとか開催して、オリンピック神話、オリンピックの競技数も参加国・選手数も費用も毎回膨張させてきた「オリンピックをとんでもなくありがたがる」風潮を少しでもトーンダウンさせることができれば、国際貢献につながります。というのも、オリンピックの費用が莫大すぎて、特殊な都市でしか開催候補として手を上げられなくなっているといいます。

開催費用は、招致段階での73億ドル(約7,600億円)だったものが、日本政府による2019年の監査では260億ドル(約2兆7,200億円)へ収拾不能なまでに膨れ上がりました。さらに2021年への大会延期費用の約30億ドル(約3,100億円)が追加され、合計で約300億ドル(約3兆1,400億円)になろうとしています。

1964年も、オリンピックに浮かれている人や街やメディアを冷ややかに見ていた私ですが、開会当日のこと。航空自衛隊5機の飛行編隊が雲ひとつない空に、大きく五輪を描いていくのをTV中継で見て、外で歓声が上がっているのが聞こえたので、玄関を出てみると、わっ、本当だ。その頃はそんなに高いビルもなかったから、空が大きくて、その空にオリンピックマークの飛行機雲がくっきりと描かれているのを見て、感動! してしまったのでした。次第にその飛行機雲の大きな輪っかがゆっくりと膨らみ、空に滲んでいくのを、道路に出てしばらくぽかんと見ていました。

コロナ禍での検診

多くのがんサバイバーもコロナ禍の影響を少なからず受けてきました。これまで1年に1度、定期的に受けていた健診、コロナ禍でつい行きそびれてしまったという60代女性。近いうちにやらなくてはと思いながら、ずるずるっと先延ばししてしまったのを、思い切って受けたところ、ステージ2の乳がんが見つかったのだそうです。「ずっと健診を続けてきたのに」と悔やまれます。

大腸がんの手術後、定期的に受診していたのが、コロナ禍のために日時の変更を求められ、3カ月後に受診したところ、転移が見つかったという50代の男性。しかも意外に大きくなってしまっていたと。

乳がん手術から9年半。もう半年で区切りの10年というところだった50代女性。体調がよくないことがあっても、それがそんなに続くわけではなかったので、あまり気にしていなかったそうです。コロナ禍で病院に行きそびれるがん患者さんが少なくないというニュースをネットで知り、思い切って受診したところかなり進行した転移が見つかったと。

かく言う私も、健診を受けたのは早3年前。予約を取ろうと思ってこれまでお世話になった総合病院に電話したところ、緊急事態宣言下では受け付けていないと。そうなんだ——。

しかし、思い立ったが吉日、やってくれるところを探すことにしましょう。

腎臓への血行を高めるポーズ

さて今月は腎臓への血行を高めるポーズを紹介します。今は「肝心」と書きますが、もともとは「肝腎」、腎の位置をビデオの初めに紹介しています。自分でこのあたりと手を当てて体感しましょう。春先の陽気に誘われて薄着になると、このあたりが意外と冷えます。そんなとき、おすすめです。

<やさしいコブラのポーズ・スフィンクスのポーズ>

完成ポーズ時とそのあとのリラックス時で、下背部に意識集中することがポイントです。

①うつ伏せになります。右肩の下に右肘を、左肩の下に左肘を、つまり上腕が床に垂直になるよう(だいたいでいい)に肘をつく。前腕は前に伸ばす

②両脚はぴったりと閉じる。足の甲を伸ばし、つま先をできるだけ遠くに伸ばし、両踵(かかと)を閉じる

③息を吐いて、腹を軽く引き締め、床につける。肘をつけたまま背中を反るようなイメージで伸ばし、あご、目線も上げて上方を見る。そのまま4~8呼吸、静かに保つ。下背部に意識集中

④休息する。両脚を緩めて、両肘を拡げて、両掌を重ね、その上に額または首をかしげて乗せる。下背部に注意を向け、息を吐くときはその部分を沈めるようにし、吸うときはその部分をいくらか持ち上げるようなつもりで呼吸する。下背部が暖かくなるのが感じられる

⑤腰にだるさを感じたら、仰向けになり両膝を引き寄せ、腰背部をいくらか丸めるようにする。以上を2セット

 

がんサバイバーやそのご家族でヨガのご体験がありましたら、ぜひ体験記などをお寄せください。kokokara@center.email.ne.jp

こころとからだクリニカセンター
PC www.kokokara.co.jp/
携帯 www.kokokara.co.jp/m/

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