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森川那智子のゆるるんヨガ de ほっ!

ゆるゆるセルフケア!(8) 弓のポーズ

イラスト●矢田勝美
発行:2008年6月
更新:2013年8月

  

森川那智子(もりかわ なちこ)
こころとからだクリニカセンター所長。カウンセラー・ヨガ指導家。心療内科と提携し、カウンセリングを中心に、ヨガ、リラクセーション、瞑想を取り入れた療法で、心と体のサポートに取り組む。
『こころがラクになる本』(大和書房)
『リラックスヨガ』(成美堂出版)など
著書多数こころとからだクリニカセンター http://www.kokokara.co.jp/

今からだって身長は伸びる

① うつ伏せになり、両腕は肩幅に開いて、両足はぴったりと閉じて大きく伸びをする

この前、小学校の同期会が何10年ぶりかでありました。

「○○って、昔は背が高かったはずなのに、ずいぶん小さくなったなあ」

1人が言いはじめたら、私も俺もと、久しぶりに身長を測ったら何センチ縮んでいたという話になりました。

② 左膝を曲げ、左手で左足をつかむ。息を吐きながら、肛門を閉じ、おなかを軽く引き締め、おなか、もも、膝を床につけたまましっかり伸ばす

誰でも朝と夜では、朝のほうが身長が高いのはよく知られています。椎骨と椎骨の間のクッションは、重力の影響を受けて、生活時間を経るにしたがって縮んできてしまうからだそうですね。

加齢とともに身長が縮むのは、骨と骨との間のクッションが薄くなって、一晩眠ったくらいでは復元しきれなくなるためですが、姿勢も大きく関係しています。

還暦過ぎても、首から背中にかけてすっきりしていて、脚がすっと伸びていると、とても若々しい印象です。

③ 息を吸いながら、足をつかんでいる手を持ち上げる。同時に背中を反らし、膝も床から浮かせる。自然呼吸でゆっくり10カウント数えてもどす。右足についても同様に

わたしたちはふつうに生活していたら「背骨を反らす」という動作は基本的に行いません。日常ではめったにしない動きを、穏やかに安全に行うと、心も体も活性化します。

今月紹介する∧弓のポーズ∨は背骨をゆっくりと自力で反らしていくポーズです。

はっきり言って中年以降の人や体が硬い人にとっては、はじめは気持ちいいポーズではありません。

④ ①を行って姿勢を整える。両膝を曲げて、右手で右足、左手で左足をつかむ。息を吐きながら、肛門を閉じ、おなかを軽く引き締め、おなか、もも、膝を床につけたまま伸ばす

でも、気持ちよさがよくわからないポーズも、ヨガをはじめて1カ月以上たったらトライしてみます。やってみて、やっぱり気持ちよくなかったら、またしばらくやめておいて下さい。

また、現在腰部に痛みのある人はやらないで下さい。

それから、今回はポーズの説明を結構詳しく述べました。イラストを見て、ざっと理解してやってもいいけれど、時間があるときに本文を読み直して下さい。なるほどと思うことがあると思います。

⑤ ゆっくり息を吸いながら、足をつかんだまま上に持ち上げる。同時に背中を反らし、膝も床から浮かす。自然呼吸でゆっくり10カウント。静かにもどし、仰向けになり、膝を立てて休息

ポーズをやったあと身体の芯からじわっとあたたかくなってきたら……コツがつかめてきたということです。余分な力みも抜けてきているはずです。

そうそう、一度、現在の身長を測っておきましょう。はたちのころと比べたら、低くなっているでしょうが、40代、50代でもヨガをはじめて身長が少し伸びたというケースはけっして珍しくはありません。

弓のポーズ

準 備 

まず片足ずつ行います。

① うつ伏せになり、両腕は肩幅に開いて前方に伸ばし、両足はぴったりと閉じて足先を後方に伸ばす。このまま前後に大きく伸びをして、姿勢を整える。

② 左膝を曲げ、左手で左足をしっかりつかむ。息を吐きながら、肛門を閉じ、おなかを軽く引き締め(おなかから力を抜いたまま反ると腰を痛めます)、おなかからももの前面、膝まで床につけたまま、しっかり伸ばされているのを確認。

③ ゆっくり息を吸いながら、手で足をつかんでいる結合部を上方に持ち上げていく。同時に背中を反らし、膝も床から浮かせるようにする。

自然呼吸でゆっくり10カウント保持して、静かにもどす。

今度は左足について同様に行う。

本 型

④ まず①を行って姿勢を整える。

両足の膝を曲げて、膝を腰巾に開き、右手で右足を、左手で左足を伸ばします。息を吐きながら、肛門を閉じ、おなかを軽く引き締め、おなかからももの前面、膝まで床につけたまましっかり伸ばされているのを確認。

⑤ ゆっくり息を吸いながら、手で足をつかんでいる結合部を上方に持ち上げていく。同時に背中を反らし、膝も床から浮かせるようにする。

胸だけで反ろうとしたり、腰だけで反ろうとしたりしないで、均等に、気長に。

理想的には、床についているのはヘソの周辺のみで、腰骨も、肋骨も均等に床から浮いている。

この姿勢でできる自然呼吸でゆっくり10カウント。

静かにもどし、仰向けになって、膝を立てて(腰部を床につけます)、休息。

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