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森川那智子のゆるるんヨガ de ほっ!

ゆるゆるセルフケア!(56)「ムドラのポーズ」

イラスト●星奈レイ
発行:2012年7月
更新:2013年8月

  

森川那智子(もりかわ なちこ)
こころとからだクリニカセンター所長。カウンセラー・ヨガ指導家。心療内科と提携し、カウンセリングを中心に、ヨガ、リラクセーション、瞑想を取り入れた療法で、心と体のサポートに取り組む。
『こころがラクになる本』(大和書房)
『リラックスヨガ』(成美堂出版)など
著書多数こころとからだクリニカセンター http://www.kokokara.co.jp/

二の腕を引き締める

ムドラのポーズ① 正座から上体を倒し、あごを引いて頭を床につける(上)。
② 両手を後ろに回し、手のひらをぴったり合わせるように組む(下)。

「笑っていいとも」で、タモリさんはときどき、若い女性の痩せ志向にささやかな抵抗を試みているようです。

いわく「この頃の女の人はなぜそんなに痩せようとするかねえ、女の人はぜい肉がなくちゃあ。お腹は少しふっくら丸みを帯びているくらいが可愛いし、二の腕は、腋の下からぷるぷるとたるみがあっていい感じになるのに」とか。ま、折につけ、そんな意味のことをしゃべったりします。

いつだったか、ゲストの若くていい男の役者さんが、女性の体型について、「あんまりシェイプされている体つきより、すこしぽっちゃりとしているのが好み」と言うと、タモリさんは膝を打って、「そうだよねえ、そういうことを、声を大にして、女の子たちに言ってやってよ。わたしなんかが言っても信用しないんだから」

正確な言葉は違っているかもしれませんが、そんなやりとりがありました。

③ 軽く息を吸い、ゆっくり吐きながら組んだ両手を引き上げる。このとき手のひらを閉じ、お尻を浮かせない。この姿勢でできるらくな呼吸でゆっくり10数えるくらい保持。

しかし、ほとんどの女性にとって、お腹はぺったんこであるべきであって、ちょうどいい丸みなどというのは存在しないのです。

二の腕にしても、腋から二の腕にかけてのたるみが自然の範囲内であっても、自分の手でぷるぷる揺さぶることができることから「この振り袖をなんとかしないと」と自嘲する始末です。

上腕二頭筋(力こぶができるほうの筋肉)はわずかに発達していてほしいが、あとは限りなく細い、少年の腕にあこがれています。

二の腕の引き締め効果には、上腕二頭筋とは反対側の上腕三頭筋を使います。だから毎日買い物で重い荷物を持ち、肘をまげて筋力トレーニングをやったつもりでいても、それは上腕二頭筋です。

④ ゆっくりポーズをほどき、正座になりくつろぐ。

二の腕(上腕三頭筋)は日常動作ではなかなか効果的に引きしめられません。それ故、加齢と運動不足により、ゆるみ・たるみが生じて、いわゆる振り袖状態に陥ります。

今回紹介する「ムドラのポーズ」は、二の腕のたるみの引き締め効果がありますから、根気よく試してください。

でも、効果がどれくらい出てきているのか実感できないと長続きしないですよね。

まず、片腕を横に肩の高さに上げます。そして反対側の手で、ぽよんとしている部分をつかみます。

現実的な行い方クッションの上に頭をつけ、お尻がかかとから浮かないようにする。両手はヘアバンドを使う。

それからゆっくりひじを曲げ(力こぶを作るのではなく)、その曲げた肘の高さを少しずつ上げていきます。

角度をつけると二の腕のたるみがパンと張ってきます。その角度によって筋肉の若さが測れるという研究もあるのだそうです。

少し筋肉が若返ってくると、30度くらいでも強い張りが出てきます。

1日2回、1回に2セット行うだけで、二の腕が若返っていくのがわかります。

また、肩こりにもすごく効果があります。今年も節電の夏とはいえ、エアコンの風はゆだんがなりません。冷えて緊張しがちな肩や腕をじんわりあたためてくれます。

ムドラのポーズ

ポーズの最中は結構きつくて、あまり気持ち良さはわからないと思います。

③の完成ポーズで両腕が45度まで上がれば上出来です。

でもポーズをほどいて、正座くつろぎのポーズにもどると、肩関節の周りがじんわりぽかぽかしてきます。

2回目は少し楽にできます。正座がきつい場合は安座でもOKです。

① 正座から上体を倒し、あごを引いて頭を床につけます。

② 両手を後ろに回し、手のひらをぴったり合わせるように組みます。

③ 軽く息を吸い、ゆっくり息を吐きながら組んだ両手を引き上げていきます。このとき手のひらが開かないように、またお尻が浮かないように注意しましょう。この姿勢でできるらくな呼吸で、ゆっくり10数えるくらい保持します。

④ ゆっくりポーズをほどき、正座になってくつろぎます。これを2セット行いましょう。

現実的な行い方

クッションの上に頭をつけ、お尻がかかとから浮かないようにします。両手はヘアバンドを使ってみましょう。

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