1. ホーム > 
  2. 暮らし > 
  3. 運動 > 
  4. ヨガ
 

森川那智子のゆるるんヨガ de ほっ!

ゆるゆるセルフケア!(62)「丹田強化のポーズ」

イラスト●星奈レイ
発行:2013年1月
更新:2013年8月

  

森川那智子(もりかわ なちこ)
こころとからだクリニカセンター所長。カウンセラー・ヨガ指導家。心療内科と提携し、カウンセリングを中心に、ヨガ、リラクセーション、瞑想を取り入れた療法で、心と体のサポートに取り組む。
『こころがラクになる本』(大和書房)
『リラックスヨガ』(成美堂出版)など
著書多数こころとからだクリニカセンター http://www.kokokara.co.jp/

もうひとつの腹式呼吸

丹田強化のポーズ① 蓮華座を組み、少し前傾して両手を床に着ける

現代の腹式呼吸といえば、呼気で腹をへこませ、吸気で腹をリラックスさせ膨らます方法が一般的です。

しかし、日本には、もうひとつ伝統的な腹式呼吸の行い方、丹田呼吸があります。しかも少し前まで、腹式呼吸といえば、こちらの丹田呼吸のことを指していたようです。困ったことに、両者は今でも時々混同して使われています。

丹田呼吸では、吐くときに腹をへこませようとせず、腹圧をかけて丹田を充実させるようにします。

「丹田」は、東洋的身体法のキーワードですが、多くの人にとっては、「丹田て何?」「どこのことをいっているの?」です。

丹田とは、へその下5cmから8cmくらいのところで、重いものを持ち上げる際、ぐっと力が入るところです。

その部分にこぶしをあて、そのこぶしで腹をぐっと押し、同時に腹の方からもこぶしを押し返すように力を込めると、丹田を実感できると思います。

② 息を吐きながら、丹田に意識集中して下半身を床から持ち上げ、そのまま自然呼吸で4~10呼吸保つ。足を組み替えておこなう

こぶしを当てなくても、丹田を意識し、そこに力をかけて、あたかも重いものを持ったときの体感を思い浮かべて、ぐっとお腹に力が入れたまま、ゆっくり細く長く息を吐きます。これが丹田呼吸の呼気です。

混同しないように、一般的な腹式呼吸はお腹をへこませるほうを腹式順呼吸、それとは逆になるという意味で丹田呼吸を腹式逆呼吸と呼ぶこともあります。

吸うときはお腹をふっとゆるめてすっと体に息が入ってくるのに任せ、また細く長くゆっくり息を吐く。丹田呼吸は呼気中心の呼吸法とも言えます。

私は最近、一中節という古浄瑠璃を習っているのですが、その発声のしかたがまさに丹田呼吸なのです。

「腹から声を出す」というのはどんなジャンルの歌唱でもいわれていることですが、師匠は「帯を前に押していくようにして発声する」、そして吸うときは吸っていることがわからないように(肩を動かさないで)吸いなさいと。

丹田呼吸臍の下5~8cmに掌をあて、掌全体で腹を軽く押し、同時に腹からも掌を押し返すように力を込めながら、ゆっくり長く息を吐く。次にお腹をゆるめて息が自然に入ってくるに任せる。5呼吸

江戸時代に一世を風靡した一中節について、丹田呼吸が帯の文化と深く関係していたことにはじめて気づかされました。

これまでも丹田呼吸について、武術や禅の呼吸法として、またウェイトトレーニングの呼吸法としても習ってきました。

ですが、今ひとつピンとこなかったのです。丹田呼吸をするとお腹が出てきそうな気がしたし、実際腹圧をかける腹筋の使い方ではお腹はシェイプされません。

でも、帯をしていればそれは実に自然な呼吸法なのだと気づかされました。着物の腰紐は、紐の中央を丹田にあて、サイドでは腰骨の上を通り、背中側のちょうど臍の真裏の位置で交差させ、前にもどしてきて、しっかり締め、正面を避けて半結びにします。帯はその上から締めます。

男着物も袴も柔道着や空手着の帯も、相撲のまわしも(たぶん)、丹田を意識しやすい位置に紐をしめています。

ヨガの呼吸法では、とくに丹田にことさら意識集中する呼吸法はなく、呼吸法のプロセスの一部として丹田を意識します。

安座

丹田を意識した呼吸は太極拳でも基本呼吸なのだそうですから、帯の文化がある地域では丹田呼吸はその文化に深く根ざしたものなのでしょう。

丹田呼吸の効果ですが、腹部の臓器に対するマッサージ効果は腹式呼吸も効果的ですが、丹田呼吸は実にお腹が熱くなるくらいの特効があります。

腹式呼吸をやっても、お腹が冷えやすく、腸の働きが過敏症気味で下痢しやすいという場合にはとても有効です。

いろいろな呼吸のやり方を知るというのは、外界との交流を豊かにしていくことです。くれぐれもむきになってやりすぎないようにしましょう。

丹田強化のポーズ

① 蓮華座を組み、少し前傾して両手を床に着けます。

② 息を吐きながら、丹田に意識集中して下半身を床から持ち上げましょう。そのまま自然呼吸で4~10呼吸保ちます。足を組み替えてもう一度。蓮華座がきつい人は、安座でもOKです。

丹田呼吸

① 臍の下5cmから8cmくらいのところに掌をあて、掌全体で腹を軽く押し、同時に腹の方からも掌を押し返すように力を込めながら、ゆっくり長く息を吐きましょう。

② お腹をゆるめて息が自然に入ってくるに任せます。これを5呼吸します。

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート6月 掲載記事更新!