再移植を試みたほうがいいのか

回答者●塚田信弘
日本赤十字社医療センター血液内科副部長
発行:2020年10月
更新:2020年10月

  

30代の娘は慢性骨髄性白血病急性転化で入院中です。ハーフマッチの方から提供され造血幹細胞移植を行いましたが、残念ながら生着しませんでした。もう一度、移植を試みたほうがいいのでしょうか。また、再移植以外に治療の方法はないのでしょうか。

(68歳 男性 大阪府)

再移植の検討を

日本赤十字社医療センター
血液内科副部長の塚田さん

30代で全身状態が良好で、疾患もある程度コントロールできているのならば、臍帯血(さいたいけつ)移植を初めとした再移植を目指すことが多いと考えられます。

再移植以外に治癒(ちゆ)を目指せる治療は皆無と思われ、再移植を行わない場合は治療の目標を症状の緩和や、できるだけ在宅で過ごすなどの方向にシフトすることも考えなければならないかもしれません。分子標的薬が無効の場合、従来の化学療法が奏効することもあります。

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート4月 掲載記事更新!