子宮頸がんで放射線治療。経過観察中はどんな検査が望ましい?

回答者:関口 勲
栃木県立がんセンター 婦人科医長
発行:2007年7月
更新:2013年12月

  

2006年3月、子宮頸がんと診断されました。大きさは2~3センチです。同年5月に入院し、外照射と腔内照射の治療を受けました。化学療法はしませんでした。今後について、4つの質問です。1つ目は、がんの再発や転移を調べるのに、どういう検査があり、望ましいのでしょうか。2つ目はCTとPETは同時に受けられますか。被曝との関係が気になります。少しでも安全で望ましい検査方法を教えてください。3つ目は、再発や転移が起きた場合、高齢者でも治療法はあるのでしょうか。4つ目は、化学療法のために体力をつけておきたいと思います。サプリメントは禁止中ですが、何年も飲んでいたロイヤルゼリーが残っています。飲まないほうがよいですか。

(山梨県 女性 75歳)

A 腫瘍マーカーの検査は有意義。PET・CTは同時に受けたほうがよい

子宮頸がんの1B1期の可能性が高いと思います。1B1期なら抗がん剤を行う意味はありません。放射線治療単独の場合が多いと思います。1B2期なら抗がん剤の併用療法が勧められます。

1つ目の転移再発の検査についてですが、治療前に異常に高い値を示した腫瘍マーカーを調べるのには意義があります。扁平上皮がんならSCCやCEA、腺がんならCEAやCA19-9などの腫瘍マーカーの値が上昇することがあります。治療前に異常値を示した腫瘍マーカーが、もし治療後に上がってきたら再発が考えられます。

2つ目ですが、PET(陽電子放射断層撮影)とCT検査を同時に受けられたほうがよいと思います。子宮頸がんの放射線治療後はいろんな炎症を起こします。とくに、がんがあった子宮頸部や、子宮の周囲の組織、リンパ腺などの炎症があるためにがんをCTでは見つけにくく、PET・CTのほうが異常や再発した場所がわかりやすいからです。昨年4月から子宮頸がんのPET・CTが健康保険で受けられるようになって、利用しやすくなっています。

3つ目ですが、高齢者の体力には個人差があります。全身状態がよくて、再発のパターンによっては治療法があります。

子宮頸部に限局した再発や、肺・肝臓などに1個、または2~3個の転移がある場合には手術ができることがあります。初回の治療で放射線が照射されていない場所には放射線治療が可能です。

また、初回治療で放射線がかかっている場所でも、1年以上の期間があれば再照射が可能です。化学療法の効果は手術や放射線治療ほどは期待できません。

4つ目ですが、サプリメントなどの健康食品の効果は医学的に証明されたものがほとんどありません。ご本人の希望が強ければ、やってもらってもよいと思います。

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