上皮内がん。子宮温存を望んでいる
先日、子宮がん検診を受けたところ、クラス4と言われました。がんの可能性があるとのことで、後日大学病院で再検査を受けると、上皮内がんと診断されました。治療法は、円錐切除術か子宮摘出手術のどちらかになると言われています。
年齢を考えても、今後、出産する意志はないのですが、できれば子宮は温存したいので、円錐切除術を希望しています、しかし、主治医からは、子宮を摘出したほうが確実な治療ができると言われています。どちらを選ぶべきか迷っています。アドバイスをお願いします。
(新潟県 女性 44歳)
A 円錐切除術を受けて、それから判断する手も
治癒を考えると、主治医が言われるとおり、子宮摘出手術のほうがより確実ではあります。しかし、上皮内がんで残った子宮に残存がん病変がなければ円錐切除術のみの治療成績も良好です。
また、まず円錐切除術を行ってみて、がんが確実に取り切れたかどうか、また本当に上皮内がんかどうかを確認した上で、子宮摘出手術を行うかどうかを決める方法も一般的です。円錐切除術を行ってみて、がんが取り切れれば、治療はそこで終わりとし、取り切れなかったり、断端部にがんが確認されたり、思っていた以上にがんが広範囲に広がっていたりした場合などは後日、改めて子宮摘出手術を受ける相談をされればよいでしょう。
もしもお子さんを希望される場合は、円錐切除術のみで子宮を温存する方法が一般的です。