車椅子の76歳父に7ミリのポリープ。内視鏡治療は受けられるか

回答者・出江洋介
都立駒込病院食道外科医長
発行:2009年12月
更新:2020年3月

  

76歳の父は足腰が悪く、車椅子での生活です。最近、検査の結果、食道の中央近くに大きさ7ミリのポリープが1個見つかりました。体への負担の少ない内視鏡治療という治療法があることを知りました。どこでも受けられますか。

(鳥取県 女性 47歳)

粘膜下層に達していても、内視鏡的治療を行う場合も

都立駒込病院食道外科医長の
出江洋介さん

7ミリの隆起性病変は、食道がん取り扱い規約では0-1型病変になると思います。深達度は、粘膜下層まで達していることが予想されます。通常は、手術の適応となりますが、ご高齢で車椅子での生活とのことで手術は困難と思われます。根治的治療として、化学放射線治療も考えられますが、手術以上に侵襲が大きい可能性があり、体の負担を考えると十分に検討する必要があります。

このような方の場合、粘膜下層に達するがんであっても、内視鏡的治療を行う場合があります。小さな粘膜にとどまるような病変であれば、どこで治療を受けても変わらないと思いますが、粘膜下層に達する病変の場合、粘膜下層剥離術という技術が必要になるため、専門病院で受ける必要があります。

また、食道がんの場合、多発の問題があるため、治療前に、他に病変がないかをよく調べることも重要です。この点でも、専門施設で受けることをお薦めします。

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