食道に孔があき、絶食に。食事は再開できるか

回答者:矢野 友規
国立がん研究センター東病院 内視鏡部医師
発行:2008年1月
更新:2013年11月

  

半年前に食道がんと診断されました。食道に瘻孔(穴があくこと)もできており、高熱が出て、細菌にも感染していたため、まずは抗生物質の治療を受けました。ひと月くらいすると細菌感染は治ったので、化学放射線療法を受けました。この治療で問題なかったのでしょうか。また、瘻孔ができて以降、絶食して、入院しながら点滴を受けています。今後、再び食べられるようになるでしょうか。

(岐阜県 男性 65歳)

A 化学放射線療法が奏効すると、食事をとれるようになる

食道に瘻孔ができたということは、食道の周りにある器官や縦隔などにがんが浸潤して、そのために孔があいたことを意味しています。ほかの臓器に入り込んでいるがんは手術で切除することができないので、この場合の治療法は、ご相談者が受けた化学放射線療法でよいと思います。

また、細菌感染が改善した後に化学放射線療法を行ったことも、望ましいことです。なぜなら、何かしらの感染症状があるうちに化学放射線療法を行うと、抗がん剤の副作用で白血球数が下がり、感染症状がいっそう悪化する可能性があるからです。

化学放射線療法が奏効して、がんが縮小し、孔がふさがれば、再び食事をとれるようになると思います。医師の指導のもと、あきらめずに今しばらく化学放射線療法を頑張って続けていきましょう。

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