手術などの治療後、転移の可能性が。治療法は?

回答者:矢野 友規
国立がん研究センター東病院 内視鏡部医師
発行:2008年1月
更新:2013年11月

  

夫(63歳)のことでご相談します。夫は2007年の7月に食道がんの手術を受けました。手術では、反回神経の付近を一部残して、食道すべてとリンパ節などの周囲組織をほぼすべて切除したそうです。その後、抗がん剤治療(シスプラチン+5-FU)と放射線治療をほぼ同時平行で受け、退院しました。ところが10月にCTを撮ってみると、肝臓と副腎に影が確認され、転移の可能性があると言われました。「転移があって治療を何もしなかった場合は、1年生きるのは難しいと思う」とも言われ、ショックを受けています。抗がん剤治療を勧められていますが、何の抗がん剤になりそうでしょうか。また、それを受けることで、転移があっても、治る可能性はありますか。放射線治療など、ほかに何かよい治療法はないでしょうか。

(富山県 女性 60歳)

A 再発の場合、タキソテールで延命治療

大変厳しい回答になりますが、もし本当にがんの転移(再発)が確認された場合は治癒するのは難しいと思います。食道がんでは一般的に、手術後に再発した場合は治癒には至らないのが現状です。

今後行われる標準的な抗がん剤治療はタキソテール(一般名ドセタキセル)です。この方にも、おそらくタキソテールが使用されると思います。それによって、がんが縮小し、延命効果が現れることを期待したいところです。

また、放射線治療はあくまで局所に対する治療です。肝臓や副腎の影ががんの転移によるものでしたら、がんは全身的な病気になっていると考えますので局所治療である放射線治療では効果は期待できず、全身療法である抗がん剤治療を行うことになります。

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