食道狭窄の治療法は?

回答者:出江 洋介
都立駒込病院 食道外科部長
発行:2012年9月
更新:2013年10月

  

3カ月前、胃の具合が悪く、内視鏡検査を受けた際に、食道がおかしいということで、食道の詳しい検査を受けました。その結果、2期の胸部食道がんとのことで、切除手術を受けました。ただ、手術後に食べ物がつっかえるようになり、検査の結果、食道の狭窄が起こっていることがわかりました。狭窄を治すための治療法と、狭窄を防ぐためのリハビリのようなものはありますか?

(山梨県 男性 67歳)

A 拡張バルーンで広げる

食道がんで食道を切除した後は、通常、胃を用いて再建します。およそ半分に切除した胃を、首の部分まで持ち上げて残った食道とつなげます。最近は器械を使ってつなげることが多いですが、器械の改良により、つなげた部分の狭窄の発生率は5%以下になっています。

それでも、狭窄が起こってしまった場合は、内視鏡を使って、拡張バルーンという器具で、狭くなった部分を広げます。1回の治療で治る膜様狭窄と、何回か拡張が必要な瘢痕狭窄があります。まれに10回以上の拡張が必要な難治性狭窄もあります。

胃酸の逆流による刺激がさらに食道を狭める原因となることがありますので、食事を摂った後すぐに横にならない、就寝時上半身をある程度起こすなどといった食道切除後の注意事項を徹底して守ることも重要です。

その他、プロトンポンプ・インヒビター(PPI)を内服していなければPPIの内服によって胃酸を抑えることも、主治医の先生と相談してご検討されてはいかがでしょうか。

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート1月 掲載記事更新!