ホルモン療法併用で副作用が怖い

回答者・古賀文隆
都立駒込病院泌尿器科医長
発行:2013年9月
更新:2015年2月

  

T2b期と診断されました。放射線治療にホルモン療法の併用が可能との情報を得ました。より効果の高い治療を受けたいのですが、この併用は効果や安全性から見て、どのような評価があるのでしょう?また、ホルモン療法の副作用が重くなることはあるのでしょうか。

(兵庫県 男性 71歳)

A ライフスタイルの見直しで対応も

T2bという状況は、中リスク以上に該当します。放射線単独よりもホルモン併用療法のほうが、制がん効果が高いことが分かっているので標準的には併用します。

ただ、中リスクと高リスクでのホルモンの併用の違いはあります。期間として中リスクは4~6カ月、高リスクは、2~3年が推奨されています。

ホルモン療法は、必ず副作用があります。性機能の低下、性欲の減退、勃起能も下がります。急に熱く感じるホットフラッシュ、筋力低下、体脂肪の増加などもあります。いわゆるメタボ体型になることもあります。

自覚症状がないものとしては、中性脂肪の増加、血糖値の上昇、糖尿病が出てくる、長期に亘って投与された場合には、骨がもろくなり、骨粗鬆症の危険もあります。

筋力低下や骨の問題は、トレーニングで対応できます。体脂肪の増加も運動などライフスタイルの改善で対応できます。

同じカテゴリーの最新記事

  • 会員ログイン
  • 新規会員登録

全記事サーチ   

キーワード
記事カテゴリー
  

注目の記事一覧

がんサポート11月 掲載記事更新!