ホルモン療法後の放射線治療。手術をしたいのだが……

回答者・古賀文隆
都立駒込病院腎泌尿器外科部長
発行:2015年9月
更新:2015年12月

  

前立腺がんの局所浸潤がんで、PSA値は160ng/ml、グリソンスコア7、ステージCとの診断でした。主治医の方針は「ホルモン療法を行い、PSA値が下がってから放射線治療を行う」とのことです。私は手術を希望しているのですが、難しいのでしょうか。遠隔転移はありませんが、根治はないと考えたほうがよいのでしょうか。

(65歳 男性 長野県)

近年はステージCで手術も。主治医とよく相談を

都立駒込病院腎泌尿器外科部長の
古賀文隆さん

遠隔転移やリンパ節転移がない状態のようですが、細胞レベルでの画像診断では検出できない転移が存在する可能性もあり得ます。ステージCの標準治療は、2~3年間のホルモン療法+IMRTです。

ホルモン療法でPSAが速やかに低下して測定感度以下となり、前立腺がんも縮小したところでIMRTを行うことにより、根治の可能性は十分に期待できます。前立腺がんの領域では、比較的若年の方の場合、IMRTの代わりに前立腺全摘除+骨盤リンパ節郭清が選択されることもあり得ます。

以前はステージCの患者さんに手術療法が行われることは少なかったのですが、最近では手術療法の進歩で、出血などの手術合併症や術後尿失禁などの機能障害を最小限に留め、内視鏡を使った体に負担をかけない手術が可能となりました。

手術療法の適応基準は施設ごとに異なっているので、主治医とよく相談する必要があります。相談者の場合、根治の可能性は十分にあります。

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