家系に前立腺がん患者。発症リスクは高いか

回答者:赤倉 功一郎
東京厚生年金病院 院長補佐・泌尿器科部長
発行:2013年3月
更新:2013年11月

  

祖父と父が前立腺がんで死亡しました。家系に前立腺がん患者がいる人は、前立腺がんになりやすいと書物で読みました。リスクはどの程度上がるのでしょうか。検査が有効と聞きましたが、特別な検査のような気がして足が向きません。発症させない日常的な注意点はありますか?

(東京都 45歳 男性)

A 若年発症の危険あり40歳から検査を

家族性または遺伝性前立腺がんと呼び、家系内に前立腺がんが集積する傾向はあります。相談者の方にも発症のリスクが2~5倍くらい高いと言わざるを得ません。

家族性の場合、若いうちから発症するという特徴もあります。前立腺がんの発見には「PSA検査」が有効で、ガイドラインでは50歳以上に推奨されていますが、家族性の場合には、40歳から受けるべきでしょう。

検査は特別なものではありません。PSAとは前立腺の細胞がつくる物質ですが、がんになると血中に漏れるので、がん発見の指標となります。検査は採血だけで済みます。早期発見につながるので、ぜひ受けることをお勧めします。

PSA検査は、70%以上の自治体で住民健診の項目に組み入れています。自己負担額はばらつきがありますが、2000円程度までが多いようです。ただし、普及しているとは言い難く、実際の受診率は10~30%程度とみられます。受診促進に向けた啓発活動も課題です。

日常的な注意点では、はっきりとした決め手がないのが現状です。しかし、疫学的データによると日本人より米国人に多く、また米国に移住した日本人にも頻度が高いことが報告されています。欧米的な生活習慣や動物性脂肪中心の食生活が影響しているとされています。また、大豆は予防に有効という報告もあります。

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