乳頭がんでリンパ節転移。たちの悪いがんか?

回答者・杉谷 巌
日本医科大学付属病院内分泌外科部長
発行:2017年4月
更新:2017年4月

  

昨年(2016年)1月に甲状腺乳頭(にゅうとう)がんで甲状腺左葉を切除する手術を行ったのですが、先日の定期検査で、リンパ節に新たながんが見つかってしまいました。主治医からは再度手術を行い、切除する旨の説明がありましたが、1年ほどで再発したということで非常に不安です。乳頭がんは比較的おとなしいがんと聞いていますが、こんなに早くがんが再発するものなのでしょうか。たちが悪いがんではないかと不安です。

(47歳 女性 三重県)

転移した腫瘍の大きさが1㎝程度なら、予後に影響はない

日本医科大学付属病院
内分泌外科部長の杉谷 巌さん

ご相談文に「リンパ節に新たながんが見つかった」とありますが、新たながんではなく、昨年の手術前からあったリンパ節転移が徐々に大きくなり、エコーなどの検査をして見つかったものだと思われます。乳頭がんの場合、1㎝程度のリンパ節転移が見つかることはよくあるケースで、たとえ小さな腫瘍であっても、リンパ節への転移は8割方の患者さんに起こるとされています。

ただし、小さなリンパ節転移の有無が予後(よご)に影響することは通常ありません。重要になってくるのは、転移の大きさです。

もし、大きさが1㎝前後の小さな転移であれば、一生そのまま進行しないというケースもあり、場合によっては、大きくなるかどうか経過を見るという手もあるかと思います。

しかし、大きさが2~3㎝と明らかに大きなリンパ節転移の場合には、そこからがんが全身に広がって遠隔転移を起こすことも考えられるので、転移リンパ節に加えて残りの甲状腺を摘出して、アイソトープ治療を行ったほうが良い場合もあります。

リンパ節転移の大きさがどれ位なのかが、予後を考える上で重要になってきます。

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