各種がん

子宮頸がん

子宮頸がんは手術と放射線治療へ これだけは知っておきたい女性がんの基礎知識 子宮頸がん編

2010年3月

社会保険相模野病院 婦人科腫瘍センター長の 上坊敏子さん ひと口に女性がんといっても、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんそれぞれに個性があり、課題も違います。 女性がんで命を落とさないためには、何をするべきなのか。 社会保険相模野病院婦人科腫瘍センター長の上坊敏子さんに、女性がんを理解するための基礎知識をうかがいました。 若い女性に増えている子宮頸がん [内性器のしくみ] 出典:知ってお...

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「日本の治療になじんだガイドライン」は、はたして最良の治療か!? 卵巣がん、子宮体がんに遅れて、子宮頸がんに初の治療指針

2007年12月

『子宮頸がん治療ガイドライン』 (金原出版刊・税込2,520円) 日本婦人科腫瘍学会は、このほど子宮頸がんの標準的な治療を示す治療ガイドラインを発表した。しかし、今回のガイドラインでは、国内における子宮頸がん治療が手術で発展を遂げてきたことを考慮し、推奨基準「グレードA´」として手術を推奨。欧米で進歩し、確立されている同時化学放射線療法を「グレードB」にとどめている。果たして今回の指針は、真...

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妊娠・出産、治療後の合併症など、患者さんの立場を考えた治療選択を 子宮頸がんの治療は、手術だけでなく、放射線や化学療法も考慮

2007年10月

静岡県立静岡がんセンター 婦人科医長の 平嶋泰之さん 子宮がんによる死亡者数はここ数10年で4分の1以下に減少したと言われている。かといって、罹患者数が減ったのではない。検診によって早期に発見されるケースが増えたのに加え病期ごとの治療法が確立されたことが、死亡者数の減少につながっている。命が助かることはもちろんだが、患者さんにとっては治療後の人生、QOLの維持も重要。 静岡がんセンター婦...

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近いうちに原因ウイルスからの予防が可能に 子宮頸がんの予防を目指すワクチンの登場

2007年10月

さいたま医療センター 婦人科科長の 今野良さん 年間2500人もの人が亡くなる子宮頸がんは、じつは「予防できるがん」だった。原因となるウイルスも、がん化のプロセスも把握できているので、検診さえ受けていればがんへの移行は止められる。 さらにワクチンの登場で、原因ウイルスへの感染さえも防ぐことができる見通しが出てきた。ほかのがんでは考えられない、子宮頸がんというがんの撲滅戦略を自治医科大学付...

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手術後に妊娠・出産もできる子宮頸がんの子宮温存治療

2006年2月

北里大学病院産婦人科の医師 金井督之さん 近年、婦人科がん検診の普及にともない、子宮頸がんを早期発見できるケースが増えてきた。進行度1a期までの子宮頸がんなら、体への負担が少ない「子宮温存治療」を受けることができる。子宮温存治療は「外来の日帰り手術で受けられる」、「治療費が比較的安くて済む」、「術後のQOLが高い」など、子宮全摘手術と比べるとメリットが多い。 また、がん検診によって若年層に...

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これだけは知っておきたい 子宮頸がん編 根治性ばかりでなく、治療後のQOLもよく考えたうえで治療法を選びましょう

2005年8月

栃木県立がんセンター 婦人科医長の 関口勲さん 婦人科がんの治療は、乳がんに比べて大きく遅れていましたが、最近は臓器の温存や術後の後遺症・合併症の軽減などにも目が向けられ、変わってきました。しかし、現状を見るとまだ新旧が入り乱れて混沌としている状態です。 ここに注意しながら、子宮頸がんの治療とケアについて、これだけは患者さんに知っておいていただきたい事柄を記してみます。 婦人科がん全般...

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子宮を温存し、妊娠・出産を可能にする 子宮頸がんの広汎性子宮頸部摘出術

2005年8月

慶應義塾大学病院婦人科助手の 福地剛さん 子宮頸がんは、ごく早期のものであれば、円錐切除術によって妊娠・出産は可能だが、1a1期よりも進行した場合、子宮を摘出せざるを得ず、妊娠・出産をあきらめなければならない。 しかし、今回紹介する「広汎性子宮頸部摘出術」では、1a2期から1b1期の患者であれば、子宮を温存し妊娠・出産が可能となる。 標準的な切除より切除範囲が狭いためだが、一番懸念され...

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渡辺亨チームが医療サポートする:子宮頸がん編

2004年7月

サポート医師・喜多川 亮 久留米大学医学部 婦人科医師 きたがわ りょう 1969年福岡県生まれ。 95年九州大学医学部卒業後、九州大学医学部付属病院産婦人科を中心に九州の各病院で産婦人科医師として研修。 その間、より高度な化学療法の知識習得の必要性を感じ、01年国立がん研究センター中央病院乳腺・婦人科腫瘍内科チーフレジデント。 03年静岡県立静岡がんセンター女性内科副医長を経て、04年7月よ...

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進行別 がん標準治療 放射線治療をするには抗がん剤も同時に行うのが欧米の標準治療

2004年7月

鳥取大学付属病院 産婦人科助教授の 紀川純三さん 子宮頸がんは「治りやすいがん」と言われてきましたが、これは真実とはいえません。 そこには統計上のマジックが働いているのです。 実際には、この20年間、医療技術は大きく発展しているにも関わらず、 治癒率がほとんど変わっていないのです。つまり、子宮頸がんは、 この20年ほとんど治療法が進歩していないとも言えるし、「簡単ではないがん」とも言えるのです。...

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再発を防ぎ、QOLを高める、子宮頸がんの放射線化学療法 とくに1b~2b期の局所進行がん患者にお勧め

2004年4月

静岡県立静岡がんセンター 女性内科副医長の喜多川さん 子宮頸がんの治療は、手術、なかでも広汎子宮全摘術が一般的。 ところがこの手術の影響でリンパ浮腫や排尿障害などの後遺症や合併症に苦しめられる人も多い。 そうした人たちに救いとなる治療が現れた。 放射線化学療法だ。 日本ではまだ静岡がんセンターなどごく一部の病院でしか行われていないが、チェックしておきたい新しい治療法である。 ...

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