大腸がんの基礎知識 手術が第1選択。が、取りきれなくても、あきらめることはない
2006年6月
東京慈恵会医科大学青戸病院 副院長の 吉田和彦さん がんといわれて、ショックを受けない人はいません。けれども、そこでベストな治療を受けるために必要なのは、情報と心構えではないかと思います。 この場合の情報には2種類あります。ひとつは治療に関する最新情報、ひとつは自分のがんがどんながんで、どんな状態にあるかという情報です。 一方、この場合の心構えとは、あなたが自分の人生をどう考え、...
大腸がん
2006年6月
東京慈恵会医科大学青戸病院 副院長の 吉田和彦さん がんといわれて、ショックを受けない人はいません。けれども、そこでベストな治療を受けるために必要なのは、情報と心構えではないかと思います。 この場合の情報には2種類あります。ひとつは治療に関する最新情報、ひとつは自分のがんがどんながんで、どんな状態にあるかという情報です。 一方、この場合の心構えとは、あなたが自分の人生をどう考え、...
2006年4月
がん研有明病院 化学療法科副部長の 水沼信之さん みずぬま のぶゆき 1984年東京慈恵会医科大学卒業。 90年同大学第3内科学教室助手。 93年米国ハーバード大学医学部、ダナファーバーがん研究所研究員、 97年がん研究会府属病院化学療法科復帰後、03年医局長、ATC 医長を経て、 06年1月より現職。専攻は臨床腫瘍学 大腸がんの最新の標準的な化学療法は、現時点で5通り 日本の大腸がん研...
2005年12月
サポート医師・白尾國昭国立がん研究センター 中央病院内科医長 しらお くにあき 1954年生まれ。 1987年日本医科大学大学院卒業後、国立がん研究センター中央病院にて研修。 1988年国立がん研究センター中央病院内科レジデント。 1991年より国立がん研究センター中央病院内科医員。 1997年より現職。専門は消化管がんの化学療法。 術後3年で肺転移。補助療法の抗がん剤治療を受けなかったから?...
2005年7月
癌研有明病院消化器外科医長の 大矢雅敏さん 日本での大腸がん患者は年々増加しており、男女合わせると死亡率はがんの中で3番目に高い。今後はさらに患者数は伸び、2015年には1位になると予測されている。しかし、患者数は多いが、大腸がんは、消化器がんの中で最も治癒しやすいがんで、切除可能ならば治癒率は75パーセントを超える。 検診などで大腸がんが見つかった場合、どのようなことに気を付ければよいか...
2005年6月
東京大学医科学研究所外科教授の 田原秀晃さん 人間の体にもともと備わっている免疫の力を利用して、がんをたたく。この免疫療法は、がん治療の分野で、手術、放射線、抗がん剤に次ぐ、第4の治療法として、昔から大きな期待を寄せられてきた。 しかし、これまでの免疫療法は、免疫賦活剤を皮切りに、インターフェロン、ミサイル療法、養子免疫療法などと呼ばれる療法が次々と生まれたが、その効果が科学的に証明できず...
2005年2月
サポート医師・朴成和 静岡県立静岡がんセンター 診療科部長 ぼく なりかず 1962年生まれ。 87年東京大学医学部卒業、同大学第3内科、第1内科、社会保険中央総合病院内科に研修医として勤務。 89年国立がん研究センター中央病院内視鏡部で任意研修、 90年東京大学分子細胞生物学研究所の研究生。 91年国立療養所松戸病院内科医員、 92年国立がん研究センター東病院内視鏡部医員、 01年同医長、0...
2005年1月
順天堂大学医学部 大腸肛門外科教授の 鎌野俊紀さん 進行・再発した大腸がんを根治させるのは、今の技術ではなかなか難しい。 だからといって、何も手を打たずにいれば、症状はどんどん悪くなる。 そこで、がんの進行を抑えるために抗がん剤治療が行われる。 しかし、この抗がん剤治療によってQOLが低下するのでは本末転倒だ。 なんとかQOLを維持したまま、抗がん剤治療を続けることが重要とな...
2004年11月
癌研究会付属病院 化学療法科部長の 畠清彦さん 癌研究会付属病院 化学療法科医局長の 水沼信之さん 大腸がんは早期に発見し、手術すれば根治も可能で、比較的治りやすいがんといえる。 その一方で再発する患者も少なくない。再発をきたし、手術で病巣を取れない場合は、放射線や抗がん剤治療などを行う。 一昔前には、大腸がんが再発した場合の予後は厳しいものであるとされてきたが、抗がん剤治療は...
2004年5月
東大病院腫瘍外科助教授の 渡邉聡明さん 東大病院放射線科助教授の 中川恵一さん ただ今急増中の大腸がんの中でも、大変やっかいなのが直腸がん。 手術をすれば、人工肛門になる恐れがあるばかりか、排尿障害、排便障害、性機能障害まで起こる恐れもある。 しかし、もうこうした障害に悩む必要はない。 手術前に放射線治療を行う方法によって、こうした障害を回避できる可能性が示されたからだ。 ...
2004年2月
大船中央病院特別顧問の 上野文昭さん 大腸がんは、食生活の欧米化などによって現在日本でも急増中のがん。 毎年約6万人が大腸がんになっていると推計されています。30~40代でも大腸がんはありますが、60歳代から患者は多くなり、 高齢者に多いがんといえます。 大腸がんは、がんの中ではわりあいタチの良い部類に入ります。 1期の間に治療できれば90パーセント以上、2期でも早い段階ならば 80パーセン...