各種がん

大腸がん

「手術+化学療法」のコンビネーションで根治をめざす 大腸がんの肝転移には「治療戦略」が大切

2010年6月

北里大学医学部 外科学診療講師の 佐藤武郎さん 通常、転移があると、手術による治療が難しいが、大腸がんの肝転移は肝臓に留まっていることが多いため、治療の基本は手術です。しかし、手術単独の治療には限界もあり、手術+化学療法など、「手術+手術以外の治療法」を組み合わせるという治療戦略を立てることが大切です。 肝臓への転移の割合が最も高い [結腸がん・直腸がんにおける初発再発部位別再発率の比較] ...

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「いかに肛門を残すか」から、「いかに肛門機能を維持するか」へ 下部直腸がんになっても、大丈夫! 「究極の肛門温存術」

2010年2月

国立がん研究センター東病院 大腸骨盤外科の 西澤雄介さん 直腸がんの場合、肛門に近い下部にがんができると人工肛門になる率が高くなります。 これを克服する方法として、普及しつつあるのが肛門を締める2つの括約筋のうち、内肛門括約筋だけを切除する手術です。 1999年からこの手術法を導入している国立がん研究センター東病院大腸骨盤外科では、すでに治癒率では差がないといいます。 下部直腸がんの半数が人工...

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経口剤TS-1を用いるIRIS療法にFOLFIRI療法と同等の効果を証明 大腸がん化学療法の新時代が到来

2010年1月

高知医療センター 腫瘍内科科長の 辻晃仁さん FOLFOX、FOLFIRIは、進行大腸がんに対する標準化学療法である。 どちらも5-FUの持続静注を伴うのが特徴だが、2日間にわたる持続静注は、患者さんにとって負担が大きい。 そこで、TS-1が5-FU持続静注の代わりになることを期待し、IRISとFOLFIRIの比較試験が行われた。 その結果、IRISはFOLFIRIに劣っていないことが証明され...

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簡便で負担の少ない新しい治療法が第1選択になる可能性も 進行再発大腸がんに、新たな武器「XELOX+アバスチン療法」

2009年11月

埼玉県立がんセンター 消化器内科副部長の 山口研成さん 埼玉県立がんセンター 薬剤部主任の 中山季昭さん 抗がん剤の副作用とうまくつきあいながら治療を続けていく患者さんにとって、病院へ足を運ぶ回数が少なく、また日常生活を拘束されないで効果のある治療を受けられることは、とても大きな福音である。内服薬のゼローダとエルプラットを組み合わせたXELOX療法に血管新生阻害剤のアバスチンを併用した...

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腹腔鏡下手術が普及し、新しい化学療法も登場。進行度に応じた治療法の選択を 『大腸癌治療ガイドライン』を、今後の展望を踏まえ読み解こう!

2009年7月

栃木県立がんセンター 研究所長の 固武健二郎さん 比較的扱いやすく治癒しやすい大腸がん。手術でとれば完治、と思われがちですが、段階別に、より体に負担の少ない治療法が推奨され、また、化学療法の選択肢もぐっと増えてきました。まさに進化を続ける大腸がん治療法。もうすぐ改訂されるガイドラインの展望も含め、栃木県立がんセンター研究所長の固武健二郎さんにうかがいました。 そろそろガイドラインが改訂され...

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直腸がんでは、9割以上で肛門の温存が可能に 手術件数が増加中の進行大腸がんの腹腔鏡手術

2009年7月

大阪医科大学付属病院 一般・消化器外科准教授の 奥田準二さん 進行がんへの保険適用の拡大や学会の認定医制度などを背景に、現在、進行がんを適応とした腹腔鏡手術の件数は増加しています。 まだ検討段階ではありますが、術後の生存率についても、腹腔鏡手術は開腹手術と同等と考えられているためです。 十分に経験を積んだ専門医が手術を担当すれば、肛門の温存も可能となっています。 年間1万件急増する腹腔鏡...

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本来のがん種の性格が治療法を左右する あくまでも大腸がんとの闘い! 大腸がん肝転移の治療法

2009年5月

防衛医科大学校病院 胆膵肝外科3部門長診療部長の 山本順司さん 「再発・転移」と聞くと、一瞬、脳裏を「死」がよぎる。いや、そんなことはないのだ。 大腸がんが肝臓や肺へ転移しても、転移部位を完全に切除することで完全治癒も望めるのだから。 肝臓にできた直腸がん 「がんは再発・転移したら治らない」とか「再発部位への局所治療は意味がない」などと俗に思われがちだ。が、実際は再発治療も日々進んでおり、決し...

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イギリスの医学雑誌に論文を発表。世界的にも高い評価を受けた術式 進行した大腸がんでも、排便排尿機能を温存する骨盤内臓全摘術

2008年8月

帝京大学ちば総合医療センター 外科学講座教授の 幸田圭史さん 下部直腸がんでも、今はほとんど技術的には肛門を温存することが可能です。 しかし、後遺症も必ず出現します。 これをいかに減らしていくか。帝京大学ちば総合医療センター外科教授の幸田圭史さんはその原因を解明するとともに、進行大腸がんなどで行われる骨盤内臓の全摘術でも、排便排尿機能の温存をはかっています。 一般的には、ほとんどが排便排尿機能...

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大腸がん治療薬5剤を用いて30カ月の生存期間延長が可能になった 目覚ましい進歩をとげる大腸がんの分子標的治療

2008年6月

癌研有明病院 化学療法科副部長の 水沼信之さん 手術による治癒が難しい進行・再発の大腸がんに対する化学療法が、ここ数年の間に目覚ましい進歩をとげ、生存期間を大幅に延長できるまでになってきた。立役者となっているのは、アバスチン(一般名ベバシズマブ)、アービタックス(一般名セツキシマブ)といった分子標的薬である。 第1治療の薬にアバスチン 「ここ数年、進行・再発の大腸がん治療は、新薬の登場で大きく...

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西洋型の食事は、大腸がんを再発させやすい

2007年12月

大腸がんの食事常識のウソ。食物繊維の摂りすぎは、大腸がんを促進するかもしれない 健保連大阪中央病院 消化器科部長の 石川秀樹さん がんのなかでも、大腸がんは、食事と関係が深いと言われてきた。ところが、今まで大腸がんにならないようにするための食事の研究は多くされてきたが、大腸がんになった人がどんな食事を摂ったらいいのかについては、まだよく分かっていない部分が多い。しかし、最近、食物繊維や乳酸菌...

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