片肺全摘術と肺葉切除術、術後の生活や予後の違いは
右肺下葉に2.5cmのがんがあると診断され、リンパ節にも転移していると言われました。そのとき右肺の全摘術とリンパ節の切除(郭清)を提案されましたが、別の大学病院で相談したところ、肺葉切除とリンパの一部の切除を勧められました。片肺全摘術と肺葉切除術では、その後の生活や予後にどのように影響するのでしょうか?
(54歳 女性 神奈川県)
A 合併症や予後が違うので肺葉切除術を勧める
日本医科大学付属病院がん診療
センター長の久保田 馨さん
センター長の久保田 馨さん
全摘術の場合は合併症が多くなりますし、予後も不良であることが多いです。肺葉切除術ができるのであれば、そちらを選択されることをお勧めします。もし、縦隔(左右の肺の間)のリンパ節にまで転移がある場合は、化学放射線同時併用療法も選択肢となります。全摘は避ける方向で、再度治療法をご相談ください。