セカンドライン(2次治療)のジカディアはどんな薬?

回答者●久保田 馨
日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野教授
発行:2020年4月
更新:2020年4月

  

現在、非小細胞肺がんでALK阻害薬アレセンサ(一般名アレクチニブ塩酸塩)を2年服用中ですが、いつ耐性が出来て効かなくなってしまうか不安です。次の薬として同じALK阻害薬のジカディア(同セリチニブ)があると認識していますが、これはどんな薬か教えてください。さらにその次の薬はあるのでしょうか。

(55歳 女性 神奈川県)

アレセンサ使用後の奏効割合は25%程度

日本医科大学大学院医学研究科
呼吸器内科学分野教授の久保田さん

アレセンサの無増悪生存期間(PFS)の中央値は3年ぐらいと報告されています。年単位であり、他の薬剤に比べると長いのですが、耐性が出来た場合は次の治療を考える必要がありご心配はごもっともです。

次の治療としてはジカディアのみならず、第3世代ALK陽性非小細胞肺がんの治療薬として2018年11月に承認されたローブレナ(一般名ロルラチニブ)、ブリプラチン(同シスプラチン)+ アリムタ(同ペメトレキセド)などがあります。

ご質問のジカディアですが、アレセンサ使用後の奏効率は25%程度です。発売当初は750㎎のカプセルを空腹時に服用していました。悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、下痢、食欲不振などの副作用がかなり強かったのですが、最近は食後に450㎎服用するようになり、効果は変わらず、副作用は軽くなりました。

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